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2018年07月05日07:21

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母子避難、心の軌跡

オススメ185。"ふつうの一般市民がある日をさかいに『原発難民』と呼ばれ、究極の『自己判断』と『自己決定』をし、不安定な避難生活を今なお『自己責任』の下に余儀なくされるこの現実を(中略)知らせるべきだと思ったのです。"原発賠償関西訴訟の代表をつとめる著者の言葉は311において問われた【ふつう】【日常】【家族】といった様々なことを強く考えさせてくれる。

個人的には、読書という行為は自身の感情や知識、著者との距離感いった様々な要素によって読後感は当然、それぞれによって違うのが【当たり前であり楽しみ】だと考えているのですが。そういった意味で、私自身が縁があってこの本の著者をゲストに迎えたイベントのスタッフとして、以前サポートする機会があり、手渡されたこの本を交えて著者本人と実際に様々な対話をした記憶がある本書の存在を大阪北部地震をキッカケに"思い出し、そして、久しぶりに手にとって。 "やはり色々と言葉に出来ない、整理されないままの感情に包まれた。

福島の原発事故によって何が失われたのか?ふつうとは?家族とは?この国に生きる以上、誰にでも起こりうることを考えたい誰か。正しいとされた事ではなく、正しさを自分なりに考えたい誰かにオススメ。
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