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2018年06月06日16:10

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ボスの設置自体が

ちょっと難易度の高いシナリオというのがたまにある。
戦闘を避けて終えられるシナリオができるシステムもありますけど
そうでないときどうしようか、というのはなかなか難しい。

土曜日はBoAR、私GM。「折りたいものがあるのね」は何度やっても気分がイイの巻。
日曜日はBoA3、私GM。”戦後もの”ってBoAでどの程度できるもんかの巻。


うらべ氏と初めて卓を囲んだ流れになりました土曜日、
プレイヤーとして同卓するよりは、互いに変な印象を与えあわなくてよかったのかもしれない。
GMやってる分には(身内シナリオやネクロニカでもない限り)そこそこ対象層に幅のあるシナリオやるはず……ですから……!



とはいっても昔身内で回したシナリオやるんですが(本末転倒)
去年ポールさんを(東方ネタで)接待する関係で
若人相手にやったシナリオでもあるので問題はない。
小人と、天邪鬼の魔神の話です。

なぜって
この話の黒幕が
昔しらたきさんのモノトーン卓でやったウチのPCで(その直前に身内でこのシナリオやってたから初出はこちらなんだけど)
うらべさん以外のPLがそのモノトーンで同卓してくれてた人だったからですな。
ネタの分かる人がいてくれた方がいつだっていい。
当時のPC1以外には全員に知れた。



奇跡をアホほどため込んで
無理やり願いをかなえる代わりに悲劇を撒く打ち出の小づち(魔器殺戮者)を持った小人を
小槌によって大昔に封印された弱小魔神がそそのかして、自分の封印を解かせようとするお話ですが



PC「魔神にも……あんな奴がいるんだな。友となった小人が、いかに魔神を封じ続けるためとはいえ……殺戮者のしもべとなって、一族ごと歴史の闇に消える仕事をしているのを、見過ごしておけずに”外”の者達を呼び寄せたんだろう」
魔神の大昔の知り合いである精霊「買い被りでは」
PC「君も、古い友人を助けにここまで来た、ということだろう?」
精霊「買い被りよ!」


魔神は天邪鬼なので、実際
自分の復活など眼中にはなく
いらん運命が誰かを縛り従えているということに(それがたとえ必要なことであっても)憎悪を持ち、その関係を破壊しようという、
善悪に頓着しない「混沌派」オンリーのモチベーションを持つ限りですが、

そのことを「友のためを思う」とか「義憤」とか言う解釈をしてしまうのもまた人間。
真実の考えなど超常の存在にはなく、それを受けた人が何を思うか、に終始するのはたいへん健全な関係ではありましょうか。
そうでないとは誰にも言いきれない。

当該PLさんは
「天邪鬼の魔神ってことは、小人族の役目を嘲笑ったりしてた態度って全部真意は逆ってことでしょう?泣いた赤鬼を地で行くというか、私聞いてて涙ぐんじゃったよ!」
なんておっしゃってくださり
あ、あらそれはありがたい!GM冥利に尽きます。
でも買い被りでは……(精霊とGMの心情同調)!!


今回は前回と違って
「折る」力を持った精霊さんが、ラスボスの武器(小槌)を折ることができただけでなく(毎度「折りたいものがあるのね」でヒーロー扱いされるの気分いい。とりわけ4版は魔器キャラを攻撃対象にするのが難しいので)
小人に願いを叶えに来てもらったPC3の
「あの人ともう二度と会えないフラグ」をちゃんと折れた(前は”目の前で殺戮者になっちゃった人”を指定されたので折りようがなかった)ので
役に立ててよかったわ。
PCとカッコイイポーズ取り合って中二合戦みたいになってたけど……。

でもさすがに求婚されるってことはなかったわね……。物好きはいるもの。




……実に、この話は
「魔神にそそのかされ、魔器ボスに悪徳を振るわされるエネミーヒロイン」
という形状なので、
気を付けないと「悪を倒す話」にすらできない可能性があるのですが、

なにしろ元ネタが東方なので(ラスボスとは基本的に飲み友達になる)、
実際「つらかろうが相手をちゃんと殺さないといけない」ゲームであるBoAでやろうとすると
つまり倒すべき相手を足す必要があるというプロセスはどうしても必要になります。

この点、もともと必要なかったものを無理に足していると見るか、
一見倒すべきでないものを敵に回しつつ、それを「殺さないために」何処に刃を向けるかというゲーム性が追加されていると見るか
その辺は人それぞれでしょうが……



日曜のシナリオはその辺輪をかけて顕著でした。
なんとかして冬にやってた
ヴァイオレット・エヴァーガーデンをBoAのシナリオにしようと思っていて
やってみたわけですが



あの話こそ戦闘メインにしちゃいけないんですよね……!!
実際、本編で挟まれた戦闘の「本来捨てたはずのものを振るっている」シーンの静かさは好きです。ここは盛り上がっちゃいけない。切ないシーンなんだから。みたいな。


戦闘しか知らん少女兵が
戦後、妄信していた上司は行方不明、戦場という居場所も失って
代書屋さんという平時の職業に就いて
そのギャップに戸惑いながら、「手紙を書いてほしい人たちの、言葉の裏の思い」を体験していくことで人間らしい心を学んでいくという、
重たいながら、ともすれば手あかがついているという評価をもらいそうなテーマを
今のアニメ会社がフルスロットルで作ったら(京アニの人何人か倒れてそうなすげえ作画だった)どうなるでしょうみたいなお話でしたが
それだけに、「その子に戦闘をさせない」「戦闘はもう、あるべきでない」という風に時代が移ったよという背景が大事な作品でもあり。


とりわけ、
シナリオにしてみたいなと思った
病気の資産家お母さんと残される娘さん、の10話は

子供の未来と資産の行方を半々で心配する親戚、みたいな構図をある程度の「悪者」に仕立て上げる必要はやはりあるのですが
中流家庭の遺産争いで殺戮者ってのもちょっとみみっちい話ですし
もう一回り裏が必要になってくるわけで。


そうすると、
やはりヒロインに据えることになる代書屋ヴァイオレット(PCに頼む立ち位置でもよかったのですが、身内の慣習では難しいのでヒロイン)の
兵隊だったころの杵柄が
平時である彼女やその周りを苦しめていくことになる
という構造を入れ込んでいきたい。

そうすると、「別れる直前の上司からの言葉」が頭から離れない彼女、
ということを踏まえていけば、


……なにか「消える前に軍事的なメッセージを残された」可能性を追う諜報関係の疑惑と、

うん、

資産家のお母さんが代書屋に頼む超長文が、関係の遠い遺族にとって都合の悪い「遺言」であるに違いない(実際は……)、みたいな構図と被って
テーマが出来上がってくるような気がしてくる。


もちろん、「誰かにとって都合の悪い情報がやり取りされている」という見通しをさせた上で、
ほんとは誰かが傷つく情報なんて誰も出してない、という展開は
肩透かしになる可能性をかなり孕んでいますが
ここはまあやらないといけない所なので敢行する。


というわけで、
「確かにその手の情報を持っていた人はいたし、それを欲しがる人もいた」
「けど、今はそれは誰も持っていない」
ような形状はなんとなくできるんですが、

それではもちろん命を懸けてどうしても戦闘しなきゃいけない理由にはまだ足りない。
冒険者のゲームなら、裏事情はこのくらいにいてソリューションのためのギミックを足すというのでもいいのだけど、BoAはそうはいかない。



ので、「病気の資産家の遺産」のほうに、もう少し悪徳を足していくことになります。
そういうのはやっぱ呪われた宝石。
とはいえ、(公式にいるような)魔神級の一点ものをふわっと出すのはナンですし、
裏で諜報部員が働いてることを考えると、
うーん、公式で便利な諜報隊員がいて、良くない宝石が関係してそうなところ、

うん、ヴィンス・バルヴィエステ連合の「闇の指輪」と「蜘蛛」あたりの連携でしょうか。
ということにして、

やっとこさ、

・公式ではすでに破壊された闇の指輪だが
・その子機の所持を符丁とした連絡組織はいまだに生きており
・代書屋の元上司も資産家一家もそこに所属していた
・実は宝石自体が人を操る殺戮者魔器であり
・資産家は、とある旅の魔術師にそれを知らされ、
・その魔術師が命を懸けてその宝石の封印を行ったという事件をに墓の中までもっていくつもりだったし
・その魔術師との間に生まれた娘含め、遺族の誰にもそれを渡すつもりはない
・が、王室でのポジションが欲しい遺族はそれを取り戻したい

・代書屋も上司の遺品として同じ宝石を持っているが、その正体を知らない
・また、上司に託された言葉は”自由に生きろ””愛している”だったに過ぎない
・今だ暗躍する諜報部のエージェントは、上司さんの最後の伝令を知りたがり・また強力な武力を持ち、仕込めば従順な代書屋を諜報部にスカウトしたがる

・というわけで、資産家の宝石を追う遺族と、代書屋の宝石を追う諜報部員がかち合う
・現場でちょっと連携をばたつかせつつ、最後には協力して両方の獲得を狙ってくる

という形で、
諜報部員「蜘蛛」と「資産家の家と代書屋所持の、二つの闇の指輪の子機」、聖痕がない諜報部員志願者の遺族(殺さなくてもいい)、
あたりを
国家組織の闇というレベルの敵に出来たので
これを殺戮者にしていこうというねじ込みが成立し、

逆説的に、シナリオ内では
代書屋さんが資産家のところに遺書書きに行くという平和な仕事の横に
胡散臭い連中がウロウロしているという流れを描写するところから
真相に迫っていってもらおう
というお話になるのです。


でも、
やりたいのは、
資産家親子の愛を教材にして、ヒロインに愛を教えるというのをPCにやってもらうという作業なので、
その辺は見透かされていたかしら。


愛の戦闘狂PCに
昔超強かったヒロインを人格操作してけしかけるとかしたら
超喜ばれるとかいう
サツバツもちゃんと生きたからいいんですけど。ふむー。
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