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2018年05月27日11:03

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六枚のとんかつ

オススメ146。"よく聞いてみると、それはガッツ石松、ガッツ石松ではなく、バックします、バックしますのまちがいだった。私の背中を冷たいものが流れた。"第三回メフィスト賞を受賞して相当な批判を受けた本書は、とはいえ短編としての読み応えはあって面白かった。

個人的にも"バカミス"というジャンルの存在がある事を始めて知って驚き、そして文庫本の後書きで"四年ぶりに読み返してみると、たしかにゴミだった。"と認めた上で(それでも)"やれるだけはやったつもりなので、あとはどうなろうと知ったこっちゃないんだ"と述べているのが何とも力が抜けていて、著者のユーモアと時々の下品さが垣間見えて新鮮だった。

バカミスとの初コンタクトを望む方、古き良きミステリー好き(ユーモアのわかる方限定)あるいは旅のお供に適度な時間潰しをしたい方にオススメ。
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