[世界のメディア]日本のメディアはなすすべもなく敗れる。[日本国内での戦い]

人に言われて気がついたけど、私がメディアにたいして「黙示録」のようなことを言ってて
「日本という国は実は国内のメディアにおいては『鎖国』のようなものだった。これから世界の本や番組といったメディアが入ってきて、
日本のメディアは世界中のメディアと戦うことになる。しかし、日本の本や芸能界を見ればわかる通り、日本のメディアはなすすべもなく敗れる。
わずかに『漫画とアニメ』が善戦するぐらいだろう。」

まあ、こんな感じだ。
これはもうわかってる人もいるだろうし、日本のメディアというグローバルとかそういうものを鼓舞してきたくせに実は自分たちだけは『鎖国』をしてきた「くだらない欲望」のセールスマンの「終わりの始まり」だ。
まあこれは橋本治の受け売りで、「大不況には本を読む」を読めばわかってもらえるだろう。ちなみにいっておくと、橋本治という人はいろいろやってるけど「古典芸能」とか「古典文学」なんかが有名で、
本人としては「古典芸能」だろうけど「古典文学」を学会の援助なしにことごとく訳してしまう（学会の文句はいわせないようにする）という「「古典文学」は人が集まるより天才一人で済む」ということを証明してしまった。
私はおバカちゃんなので「歌舞伎」もよく知らないけど、劇団の芝居を見ていた時期があって、戦争反対みたいな重い演劇が多い中で、「前進座」という大衆演劇があって、歌舞伎の題目でも今の言葉に近い喋りだったり、わかりやすくしていて
歌舞伎ファンからすれば「あんなお下劣な」と思うけど、重い演劇に疲れてた私は「頭を使わずにみれて、面白くて、泣かせもあっていいな」と思ったことがある。
「考えるヒント」の漫画の中にあるように「児童漫画・アニメに大人も子供も『絶対的に笑う』ような優れたものは芸術だ」というものがある。
人間、「頭を使わないで笑えるような良い意味での『くだらない』絶対的に笑うようなもの」も必要だと思う。
ただ、『踊れ！バルセロナ』のように人を笑われようという意図で作ったのだろうが、歌手・曲・歌詞が酷いという『くだらない』ものを作ったつもりがもっとすごい『戦後日本・バブルを象徴するカルトなクソ音楽』まで上り詰めたものもある。
だからこういう「頭を使わないで笑えるような良い意味での『くだらない』絶対的に笑うようなもの」というのも結構難しいわけだ。

話が大幅にそれた。
日本のメディアが日本で世界中のメディアと戦うような時期だ。
それでも「幼稚園のお遊戯のような」芸能界や「外国の本のパクり」をしてきた本の業界が変わるつもりがないようだ。

本なんか「海外の本」を訳してそれを「オリジナル」として知識人としてふるまっているだけである。
近現代150年で日本は「思想」を持ったことが結局一度もなかった。

それ以前の平安、江戸時代の方が「鎖国」をしていたこともあるのか日本独自の「思想」を得た時期もある。
江戸時代、「国学」に「本居宣長」という、医者のついでに「国学」をやっていた人がいて、この人は日本だけのものを模索して「日本独自の思想」を作り上げた。
江戸時代の学問なんぞ、「同人誌」のような世界だが数学界に「関孝和」だったり、近現代より優れているものも多い。

日本の本は明治維新以来150年の貯金をする時間が与えられその間に海外のものを吸収して、そして日本独自のものを模倣しようとした時期もあったが、
気がつくと海外のパクりから一歩も外に出ることがなかった。貯金は限りなくゼロちかい。

なんのことはない、日本は「自分の頭で考えることを拒否し」「お天道様に顔向けできない世の中に迎合し」「海外のものを訳して自分が考えたように」振る舞い、
「中身のない本」や「異常に難しいオタクのような人しか読まない本」を『質より量』で量産している。

そして「欧米の思想」「マルクス主義」「アメリカンな思想」「現代思想」をパクって、
そのひな形から日本オリジナルなものを作る人は現れなかった。それが近現代150年だった。

もう仕方がないので海外の思想を元に日本オリジナルなものを作ることはあきらめよう。
できることは『質より量』ではなく、『量より質』といいたいがまあ無理だろう。


だから『ごくわずかな優秀な人間』以外のメディアはほぼ壊滅するだろう
当たり前なのだが世界の人で『漫画とアニメと映画と村上春樹以外』で日本のメディアで知っている人というのは、ほぼいない。
それはフランスの漫画というと私は「メビウス」ぐらいしかぱっと思いつかないのと同じだ。

消費者とすればAIともども海外のものが本格的に入ってくるのは賛成だ。
できれば翻訳ソフトが進化して今読んでるプラトンの「国家」をクドカンの文体で読めるようになったらいいな、と思う。