mixiユーザー(id:4324612)

2018年05月16日16:44

420 view

ロシアをどう記録する?

たった今、ふつか掛かりで自宅前の姥ヶ谷落としから旧江戸川河口まで歩いて来ました。万歩計用意できなくて数字が出ないんですが、川沿いの道でほぼ70キロ。二十歳の頃に自作のリヤカー引いて3人掛かりで取手から足利まで80キロを歩いたのに次ぐ距離ですが、こんご数年こういうことをコンスタントに繰り返して精神と足腰を慣らすつもりです。

ロシア(最終的にはロシア西端からロカ岬までを含めたユーラシア大陸)横断はざっくり20000キロと算出しました。ことに初年(夏のみ歩く)は4500キロと、30日×5ヶ月の重荷なので、まさか何も訓練せずに臨むわけにも行きません。

率直に言って、当たり前ながら、徒歩のスピードから見えてくるものの情報量はダントツ、ということがあると思いました。徒歩以外の方法では草花の名前までに気を止めることはできないでしょう。

旅する演劇の担い手であった青森「道路劇場」のテーゼに、旅公演とは「観客の不在ではないのか」という痛烈な自省の一文がありまして(「道路劇場バヌアツへ行く」)、これが僕がどくんごと袂を分かってまで、よそ者のくせに「地元」に固執してる理由。旅する劇団じゃダメなんだ。悪いけど。

とはいえ旅は必要です。戯曲連作「風土と存在」は今50作目を書いてます。人間喜劇がフランスを離れなかったことを何とかして超えたい。FOMALHAUTの次回作はチャーハンの歴史です笑。

だから、劇団が旅をするのではなく、地元で旅を演じるのが正道だし、もし劇団が旅をしたかったらグレイトフルデッドのように観客ごと旅をすること一択なのであって、100年越しでドサのポピュリズムをなんかなぞってちゃダメなんだよ!と苛立ちとともに思想を新たにしてます。毎日。

で、だ。

それにしても、この徒歩の旅の情報量をどう記録するかって、ものすごく大事かつ困難だなあと思ってます。どうしようねこれ。アルナー・ホルツでイケルんじゃないかと思ってたんですよ。暁方ミセイさんが小岩井農場2016ていうものすごいの書いてくれて、これはイケル!と思ったし、今日も大岡昇平の野火読んで、秒刻体やろやっぱ、と思ってた。

しかし、150日にわたる徒歩行をどう書き留めるのか。ツイートじゃダメだ、電気がない旅なんだから。手帳か。手帳しかないんだよね。しかしかなり無理あるだろう。葉書か。毎日葉書って絶唱かよw(古い

ギネス案件ですし60代になってからの6年越しの旅ですんでありていに言って人生最後の大愚行じゃないですか、もちろん本にはなるだろうしテレビにもなるだろうけど、芝居そのものにどう反映させる。菅江真澄か。分からん。


3 1

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する

<2018年05月>
  12345
6789101112
13141516171819
20212223242526
2728293031