島村盛助「火取蟲」について159.不二道島村大左衛門君行名徳行性温厚篤實ニシテ義侠心ニ富ム君天保十四年六月武蔵國須賀村ニ生ル中年病魔ニ犯サレ藥石効ナク将ニ瞑セントセシ時夢ニ冨士嶽ヲ見ル醒メテ淺間神社ヲ念ス數月ニシテ病癒エ是レ神靈ノ加護ニヨルコト
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火取蟲島村苳三(盛助) 明治四十四年十月「帝國文学」一 雜木林を出はづれた所から路が二つに別れる。村の人が新道と云つてゐる方の砂利を敷いた道は二里ばかり距たつた奥州線のある停車場へつづいてゐる。他の、草に蔽ひかぶ
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