けれども、あっしだきゃあ知っていやす。おめえさまについて歩いたって、なんの得するところもねえってことを知っていやす。それでいながら、あっしゃあおめえさまから離れることが出来やせん。(フッと自嘲的に笑って)どうしたのでしょうねえ。おめえさまが
○父 なにやってるんだい。母 …。父 ね。母 ゴリゴリ。父 え。母 削ってるんです。父 え?母 分からない? 削ってるんです、ちゃぶ台を。父 うん。母 あなたはそこがダメなところ。父 どこが…?母 (めっちゃ削りながら)なぜ削ってるんだい? なぜさ。
名前は?マチルダ。お父さんが…、いずれは私が殺してたわ。お母さんも…まま母よ。姉さんの関心は体重を減らすことだけ。腹違いよ、本当に最低のやつだったわ。(泣く)じゃあ、なぜ泣く。弟のためよ。弟はまだ4歳だったのに。悲しい時、私によく抱きついて