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2018年04月25日05:19

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にほのうみや月の光のうつろへば浪の花にも秋はみえけり 藤原家隆朝臣

にほのうみや月の光のうつろへば浪の花にも秋はみえけり
 藤原家隆朝臣
 和歌所歌合に、湖辺月といふことを
 新古今和歌集 巻第三 秋歌上 389

「鳰の海よ、そこに月の光が映ると、「秋なかりけり」と歌われた波の花にも秋の色はやはり見えることだ。」『新日本古典文学大系 11』p.124

壬二集[藤原家隆の家集]。建永元年(1206)七月十三日、[後鳥羽]院当座歌合(明日香井集による)。
本歌「草も木も色変れどもわたつ海の波の花にぞ秋なかりける」(文屋康秀 古今 秋下)。
にほのうみ 近江国の歌枕。琵琶湖の別名。
浪の花 白い波頭を花に見立てたもの。
本歌を修正する新しい発見。
「浦の秋月」の歌。

藤原家隆(ふじわらのいえたか(かりゅう)1158-1237)鎌倉時代初期の公卿、歌人。壬生二位と号する。和歌所寄人。新古今集撰者。
千載集初出。新古今四十三首。新勅撰集最多入集歌人。勅撰入集計二百八十四首。
隠岐での後鳥羽院による『時代不同歌合』では小野小町と番えられている。
小倉百人一首 98 「風そよぐならの小川の夕ぐれはみそぎぞ夏のしるしなりける」
http://bit.ly/YMJEeS
http://bit.ly/YMJCDL

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