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2018年04月24日05:04

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月みれば思ひぞあへぬ山たかみいづれの年の雪にかあるらん 太宰大弐重家

月みれば思ひぞあへぬ山たかみいづれの年の雪にかあるらん
 太宰大弐重家
 法性寺入道前関白太政大臣家に、月の歌あまたよみ侍りけるに
 新古今和歌集 巻第三 秋歌上 388

「月をみていると、とてもその光とは思われない。山が高いのでいつの年の雪が残っているのかと思う。」『新日本古典文学大系 11』p.124

玄玉集[建久二年 (1191) 頃に成った私撰歌集で撰者未詳]天地歌下。
本説「天山不弁(わきまへず)何年雪(いづれのとしゆきぞ)」(和漢朗詠集「月」・統理平)。
法性寺入道前関白太政大臣 藤原忠通 1097-1164。
本説を詠んだ句題和歌の態で、冷厳な月光を仰いで太古の根雪の光かと疑ったのである。
「月前の遠情」の歌。

藤原重家(ふじわらのしげいえ 1128-1180)平安時代後期の公卿、歌人。顕輔の子。清輔の弟。季経の兄。有家の父。
千載集初出。新古今四首。勅撰入集二十九首。
http://bit.ly/1ww8v6V
http://bit.ly/1tG5tfr

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