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2018年04月22日05:08

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風ふけばたまちる萩のした露にはかなくやどる野辺の月かな 法性寺入道関白太政大臣[藤原忠通]

風ふけばたまちる萩のした露にはかなくやどる野辺の月かな
 法性寺入道関白太政大臣[藤原忠通]
 題しらず
 新古今和歌集 巻第三 秋歌上 386

「風が吹くたびに玉と散る萩の下葉の露の上に束の間光を映す野辺の月よ。」『新日本古典文学大系 11』p.123

田多民治集[藤原忠通の家集]「月」。続詞花集・秋上[藤原清輔による私撰集。『詞花集』に継ぐ第七勅撰集となるところを、下命者である二条天皇(1143−1165)の崩御に遭い実現しなかった]。
した露 散りやすい上葉の露はすでになく、残り少なくなってゆく下葉の露。
はかなくもろい美しさ。
「野の秋月」の歌。

藤原忠通(ふじわらのただみち 1097-1164)平安時代後期から末期の公卿。藤原忠実の長男。
金葉集初出。新古今四首。勅撰入集五十九首。
隠岐での後鳥羽院による『時代不同歌合』では山部赤人と番えられている。
小倉百人一首 76 「わたのはら漕ぎ出でてみれば久かたの雲ゐにまがふ沖つ白波」
http://bit.ly/GNB9Kn
http://bit.ly/GNB9da

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