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2018年04月17日05:37

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月かげの初(はつ)秋風とふけゆけば心づくしにものをこそ思へ 円融院御歌

月かげの初(はつ)秋風とふけゆけば心づくしにものをこそ思へ
 円融院御歌
 題しらず
 新古今和歌集 巻第三 秋歌上 381

「夜もふけ、月の光が初秋の風とともに勢いを増してゆくと、心も消えるばかり物思いすることだ。」『新日本古典文学大系 11』p.122

円融院御集「一品宮に聞えさせ給ふ」、二句「初秋風に」。一品宮は同母姉資子内親王。
本歌「木の間よりもりくる月のかげ見れば心づくしの秋は来にけり」(古今 秋上 読人しらず)。
「月前に志を言う」の歌。

円融院(えんゆういん 959-991)第六十四代天皇(在位 969-984)。村上天皇の第五皇子で、母は右大臣藤原師輔の娘・中宮安子。冷泉天皇の同母弟。一条天皇の父。
拾遺集初出。新古今七首。勅撰入集二十四首。
http://goo.gl/sqxNxO
https://goo.gl/Ik0jpI


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