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2018年04月12日05:01

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ありあけの月まつ宿の袖のうへに人だのめなるよひの稲妻 藤原家隆朝臣

ありあけの月まつ宿の袖のうへに人だのめなるよひの稲妻
 藤原家隆朝臣
 守覚法親王、五十首歌よませ侍りけるに
 新古今和歌集 巻第三 秋歌上 376

「有明の月の出を待って端近くいる私の袖の上に、いたずらにそれかと思わせて光る宵の稲妻よ。」『新日本古典文学大系 11』p.121

建久九年(1198)頃、御室五十首。
守覚法親王(しゅかくほっしんのう 1150-1202) 後白河天皇第二皇子。式子内親王の同母弟。仁和寺御室。
人だのめ 月の出と思わせること。
稲妻 いなびかり。能因歌枕[能因 988-1050 による歌学書]は七月に配する。
「秋月を待つ」の歌。

藤原家隆(ふじわらのいえたか(かりゅう)1158-1237)鎌倉時代初期の公卿、歌人。壬生二位と号する。和歌所寄人。新古今集撰者。
千載集初出。新古今四十三首。新勅撰集最多入集歌人。勅撰入集計二百八十四首。
隠岐での後鳥羽院による『時代不同歌合』では小野小町と番えられている。
小倉百人一首 98 「風そよぐならの小川の夕ぐれはみそぎぞ夏のしるしなりける」
http://bit.ly/YMJEeS
http://bit.ly/YMJCDL

閑吟集 「こぬも可なり、夢の間(あひだ)の露の身の、逢(あ)ふとも宵(よひ)のいなづま。」

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