安野光雅『きつねがひろったイソップものがたり　2』岩波書店 1987年10月刊

昨日読んだ絵本。
安野光雅『きつねがひろったイソップものがたり　2』岩波書店 1987年10月刊。

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https://www.amazon.co.jp/dp/4001105942

「上段で，きつねがひろった美しい絵本を紹介して古典としてのイソップ物語（森谷宇一訳）をたんのうしていただき，下段で，きつねのほら話をおきかせするという趣向の，2倍楽しい絵本．」

『太陽』1987年1月号〜6月号連載をもとにした絵本。
「イソップものがたり」は森谷宇一によるギリシャ語原文からの新訳。
仔狐コン吉が父さん狐に読んでもらうイソップ物語絵本（24話）。

福岡市早良図書館除籍図書。
我が家の本檀を点検したら発見。
十年以上前にもらってきたまま未読でした。

細かく描き込まれた安野光雅さん（1926年3月20日島根県津和野町生まれ）の美しい絵は、物語に直接関係のなさそうな物もたくさんあって、ゆっくり眺めて楽しめました。

字の読めない父さん狐が絵を見ながら仔狐コン吉に語るのは…。

「とうさんキツネは1さつ読むのにも、たいへんつかれました。だから、2さつめは、「自分で絵をみて考えなさい」といいました。

でもコン君は、とうさんに読んでもらいたいのです。話もおもしろいけれど、もしおもしろくなくても、コン君はとうさんがそばで、なにかいってくれるだけでもいいのです。

だから、コン君は、「ねえ、読んでおくれよ」と、せがむのでした。」p.2

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もご笑覧いただけましたら幸甚と存じます。