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2018年03月20日05:44

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身のほどを思ひつづくる夕暮のをぎの上葉(うはば)に風わたるなり 大蔵卿行宗

身のほどを思ひつづくる夕暮のをぎの上葉(うはば)に風わたるなり
 大蔵卿行宗
 崇徳院御時、百首歌めしけるに、荻を
 新古今和歌集 巻第三 秋歌上 353

「つたないわが身の宿世をそれからそれへと思い続けている夕暮、折から荻の上葉に風が吹きわたるよ。」『新日本古典文学大系 11』p.115

行宗集、三句「夕されの」、五句「風そよぐなり」。
続詞花集・秋下[藤原清輔による私撰集。『詞花集』に継ぐ第七勅撰集となるところを、下命者である二条天皇(1143−1165)の崩御に遭い実現しなかった]、三句「夕暮に」。
崇徳院(すとくのいん 1119-1164)第75代天皇(在位 1123-1142)。
百首歌 保延七年(1141)十二月以前、崇徳院初度百首[完本散佚、行宗の百首は『行宗集』に全て収録]。
夕暮 荻を吹く風の音がことに淋しい時としていう。
「荻」の歌。

源行宗(みなもとのゆきむね 1064−1143)平安時代後期の公卿・歌人。崇徳天皇初度百首作者。久安百首の作者にも選ばれたが詠進前に没。
金葉集初出。新古今三首。勅撰入集二十七首。
http://goo.gl/mhpJNI
https://goo.gl/YckPvK

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