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2018年03月12日05:11

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うらがるる浅茅が原のかるかやの乱れてものを思ふころかな 坂上是則

うらがるる浅茅が原のかるかやの乱れてものを思ふころかな
 坂上是則
 題しらず
 新古今和歌集 巻第三 秋歌上 345

「葉先の枯れた浅茅が原のツバナが乱れるように、ちぢに物思いするこの頃だな。」『新日本古典文学大系 11』p.113

浅茅が原 背の低いチガヤの原。チガヤはイネ科の多年生草本で花穂をツバナという。
かるかや 八雲御抄三[やくもみしょう 順徳天皇 1197-1242 による歌論書]「ただかやともいふ」。カヤはチガヤなどイネ科の草本の総称。ここは秋のツバナで「乱れ」の譬喩。
上句は「乱れ」にかかる序であるが情景の描写を兼ねる。
「かるかや」の歌。

坂上是則(さかのうえのこれのり 生没年未詳)平安時代前期から中期の官人・歌人。後撰集撰者坂上望城(もちき)の父。
古今集初出。新古今七首。勅撰入集四十三首。
隠岐での後鳥羽院による『時代不同歌合』では俊恵法師と番えられている。
小倉百人一首 31 「朝ぼらけ有明の月とみるまでに吉野の里にふれる白雪」
http://bit.ly/1bAhbzX
http://bit.ly/1bAhcDM

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