mixiユーザー(id:366862)

2018年02月14日16:55

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サイクルが早ーい

身内でGMできる環境の人が少なくなってる関係で
祝日挟んだりすると持ち回りのサイクル早い早い。
今週やったけど来週もGMなのではこれ。

土曜日はTORG、悪太郎氏GM。中でも恐竜世界のアクがすごいんだなの巻。
日曜日はBoA3、私GM。絵にも描けない竜の拳の巻。
月曜日はBoA3、悪太郎氏GM。お城をしっかり手に入れていればキャッスル・わらしべになり得ていただろうにの巻。


TORGについてはちらちらと聞いたことはあったのですが、手を付けるのは初めてでした。
多世界混交モノとしての歴史が長く、
日本のTRPGをはじめとしたその手の作品群のご先祖様という立ち位置を感じられるゲームです(カオスフレアなんかは影響強いって公言してるしね)。
実際に本を開いてみると、良く触れるゲームへ残してそうなエッセンスがまあ強い強い。


・異世界人たちが、地球にしかないエネルギーを求めて侵略してきている。
・ファンタジー、ホラー、SF、恐竜世界、世紀末、マンガ世界など物理法則自体が違う世界が沢山来ている。
・侵略された土地は、住人の認識・姿かたち含めて「侵略者の世界の物に変わってしまう」ので、そこの人々は「自分たちの日常が既に変わってしまっていることに気づかない」。
・日本は実際に弱肉強食の企業体世界に侵略されているのだけど、一般人は気づいていない。
・こうして法則、常識、物質全てを「侵略」してくる異世界への抵抗力を持つ人々がいて、これがPC。
・「こういう行動をすると世界への抵抗力が溜まる」という行動指針カードが毎シーンめくられ、指定の判定ないしドラマ行動をこなせるとパワーソースとしてそのカードを手元に持ってこれる。



カオスフレアだのは当然として
ブレイズトリガーとかプラーナとか御標とか世界はすでに変貌していたとかも見えてきますね(一部こじつけ)。
まあ影響の強いゲームであることは間違いない。


そして、そうした沢山の要素を持つゆえに
日本のTRPGが単品の作品群を作るために随時カットしてきたエッセンスが全部残ってるというのも特徴でしょうか。

ほとんど、
侵略世界毎にルールそのものが違う……!!

最近出たまとめルールブックにだけでも世界が9個混交しているんですが、
キャラが起こせる事どころか、ルールによって起きる事自体が全部違うので
ルールブックを9冊買ったような気分になれる。


Aの世界では銃が使える文明があるが、Bの世界には銃そのものがない。
Aの世界でもBの世界でもパンチはできる。

と聞いてAの方が強いじゃんとなるのがJRPGでしょうが、

このゲームの場合「Bの世界には銃がないので、Bの支配領域で銃を撃とうとしても作動しないし持ち込んだ人はこれがなんなのか忘れる」
ので
パンチだけで暮らしているBの世界の住人が一方的に勝つ
とかいうありさま。
オープニングコミックで恐竜世界に入ったアメリカ兵が「俺が持ってるこの重いものは何だっけ?ていうかアメリカって……”国”ってなんだっけ」
と困惑しているうちに恐竜人類に食われるシーンがこれを端的に表します。

ガチSFでもあるんですね。それをルールでしっかり表している。


……各世界をクラスの一種としてとらえればそれほど難しいわけでもない気もしますが、
単なるクラス制と違って
・コアルールを説明する→各世界の設定を説明する
ではなく
・各世界の設定を説明する→各世界のルールを説明する
という順を追う必要があるため
始めるための時間リソースは沢山要ります。


そして、その全てを共通のダイス判定でルーリングするために、
アホほどの種類のレーティング表を付属させている……。


それこそカオスフレアなんかが「どんな世界のどんな技術つかっても、ゲーム的には差分地と固定値の計算するだけ」という共通性にしてあるのに対して、

トーグは「この世界のこの技術は、この表を参照してルーリングする。別の世界のルールと干渉しあったときは、別途干渉しあった表を参照する。そうして起きたことを、共通ルール表を参照して結果を出す」みたいな
チャートのフィルターを何重にも通すことによって、全然別のルールを最終的な物理現象に落とし込んでいくという
洋ゲー感満載の作業に自分を投じていくことになります。
自分が……何を起こしたのかなかなかわからない……!!バカになった気分……!!



でもそのおかげで使うダイスは20面体一個だけ!ルールブックも一冊だけ!!
物的準備は簡単だね!!



というわけで説明が一番大変なTRPGですので
今回はオーソドックスなJRPGよろしく
何の力もない地球人でスタート、
その状態で基本的な判定を学んだあと、
デパート屋上の神社を狙ったテロ事件が起き(ハードポイント、と呼ばれる”その世界を守る”ポイントが存在し、それを壊されると”侵略”されてしまう)
各世界から集まったPC級のキャラクターたちと遭遇、
一緒に事件に挑んでいるうちに新たな戦士となる必要性に駆られ、
さて、
好きな世界のキャラクターに力を目覚めさせてもらうことで
その世界の力が使える戦士になれるよ……

という形で
「プレイしながら説明を受ける」の流れをしっかりさせてもらい、
ボス戦直前でキャラメイクして、できたキャラでボスに挑む……という
チュートリアルの権化みたいなシナリオに挑ませていただきました。

大きなショッピングモールに
プロレスの興行を見に来た女子中学生と
三十路が仕事場で配るチョコはどの位なら引かれないか悩みに来たOLが
怪力や電撃といったコミックヒーローの力と
地球の不思議な武術や超能力に目覚めるけれど
それまでには結構犠牲も出てしまっていて……
もっと早くに力に目覚めていれば、なんていいわけ誰にできるわけでもない。
手に入れた力とどう付き合っていくべきか……。



日曜は、GMの私が
この間ざくアクの続章をプレイし終えたので
そちらのお話をシナリオにしていきます。
時間かけてくれただけあってモトネタの方は最の高でした。
現在ざくアクロス中……。


続章2話目、ウェイクアップ・リューオー!の回をやっていきます。

・助けた竜宮人(武術の達人)に連れられて
・竜宮にいっちゃった親戚を探したい東洋人と一緒に、でかい魚に飲まれて

の2ルートで、
角の生えた肌の浅黒い、
30人ほどの竜宮人(全員同じ顔の女性)が暮らすドラゴン・パレスに迎え入れられます。
ブリスランドを越えたずぅっと西側の、おそらく深海。北方の海なのに、海水温が少しばかり高い……。


そこで歓待こそ受けるものの、

・以前訪れた東洋人の夫妻が、何か月もの間帰れなくなった末に非常に不審な死を遂げており、それをほのめかす日記も見つかる
・PCたちも、「海流の関係で、暫く地上に帰る便を出せない」という長老の女性の言葉のままに、逗留を余儀なくされつつある

というサスペンシブな事態が起き、
先駆者の死を調べながら、自分たちがどうなるのか、
竜宮人たちは自分たちをどうしようとしているのか、
と言ったことを徐々に明らかにしていく、
BoAでは意外と目にしないクローズドサークル微ホラーができました。


BoAなので、実際に殺戮や悪徳を行う存在がシナリオに必要ではあるのですが、
まともに進めば、今回は和解ルート。
倒さなければいけない殺戮者はほとんどエキストラで、
「竜宮のトップがデータ的なボスだが、彼らが頼り、使役せざるを得なかった巨大魚が殺戮者であり、戦闘はこいつの奇跡を削るためにある」という仕様で
コミュニケーションが取れるボスとは戦闘した挙句に和解というルートができました。
BoAではある種の禁じ手でありちょっとした夢です。
参加者全体の歴が長いとこういうのもやって行ける。


「特技級の魔印・竜血」を「特技」として扱うのであれば
「〇〇の特技の使用回数を〜」といったアイテムや特技の効果を受けられるのではと思い
「この攻撃では行動済みにならない・ターン一回」とか「マイナーアクションで使用するとメジャーアクションが二回できる・ターン1回」といった流血を「ターン1回物の特技をレベル回追加使用する」特技を使って
ガンガン8回行動するみたいなボスを作れて満足。ウェイクアップ・リューオー!
まだまだ見たことないコンボは作れるもんだ。




月曜はわらしべ長者。

夢のお告げに従って、教会の前で拾ったわらしべを運命に従って交換していけば
幸福になれる……

というPC1と、
それに従って行方不明になったNPCの失踪事件を追うPC2。

・求められたら与えよ
・与えられたら受け取れ
・御母への信仰を忘れるな

このルールを守っていれば、幸せになれるというので、
幸せに固執するPCをやるべきかもしれません。

まして、
タイトルが「ハッピープリンス」。
他者から幸せをもらうもの、他者に幸せを与える者。
そうしたものがお話のキーになる……


ようでもありますが、
今回採用されたキャラは「他者のちょっとした不幸のためなら身を捧げてしまう」ような
捻くれ者のクレアータ。


「これを守れば幸せになれる」を聞いて
「守らなかったらどうなるのか?」をデバッグしに行こうとする、不幸せエンジョイスタイル。


既にPC2の周りの人々が起こしている不幸を参考に(わらを人に渡す、求められたときに渡さない、お返しを受け取らないと言ったことをすると、馬車にハネられたりする。また、その取引をした相手も、同じように”手に入れたものを求められる限り交換し続けなければならない”呪いにかかる)



まずは

欲しくなさそうなものを、求められてもいないのに人に与えるとどうなるのか(上司にわらしべとアブを渡す)

本棚が倒れてくる

上司を巻き込むべく庇うポーズをとる

本棚は倒れてこないがすごい硬そうな本の角が頭に迫ってくる(∵天の火∵!)

上司が「わらしべの代わりにあげる本」を押し付けてきたとたん、その本のロックが外れて頭に当たるのは紙の部分になる


とか

職場門番のマーテルに「神に命じて回復をよこせ!」と不遜なことを言いながらわらしべ取引を持ち掛ける

落雷

とかやって

どうすると被害を被るのか
それがどの程度なのか
他人を巻き込めるのか
どこまでやれば取引が成立するのか
チェックしていき

「お告げのひと、この本を差し上げます」と
後ろに向かって「私を見ていて、ルールを破ったものに罰を与えている人」を取引に巻き込んでやったところ
その本は虚空に消え、小さな金の粒を残し、
PC1にかかった取引の呪いはなんと早々に解けてしまいます。


魔法の司書であるPC1が、いつものごとく本のありかを質問系特技で聞くと、
首謀者の下……ではなく、既に誰かの交換物資としてその辺の呪具点に移動していました。
ぬう、なかなか尻尾を掴ませない。

こうなりゃ仕方ない、と
呪いにかかっている人に自ら取引を持ち掛けて、もう一度呪いに感染してみて、
デバッグを再開します。

「人に押し付ける」が有効なようなので

「神に捧げものをし、神を呪いに巻き込む」
「魔神に捧げものをし、巻き込む」
「取引者の持っていない、他人の所有物を勝手に上げたり欲しがったりする」
「野生動物にエサを与え、呪いに巻き込む」

といったデバッグ案件をその後も発案し、
そのたびにどうやら問題が微修正されていることを確認し、
やはりリアルタイムで自体を制御している者がいる確信が強くなっていきます。
取引対象が抽象的すぎたりすると、誰もが喜ぶ流行りのペット、シンプルアニマルが与えられることで一時の補填になっているという補償制度。
一切世話をする必要がありません!


最終的に、「救い」を「要求する」ということをしてみたところ


多くのパーツが破壊されたクレアータが落っこちているのを発見。
「このクレアータは、君と規格がよく似ているようで、君のパーツを与えると甦るだろうけど、君は絶対に死ぬというか動力を取られて停止するよ」

とGMに言われます。


「求められているから与えよ」になるのかな?
とも思いつつ、

ちょっと悩んだのですが、
どうせ人生暇つぶし、
デバッグ作業に人生を放り投げて、もしそれまでならそれまでよと
(半ば運命を嘲笑うような気持ちで)動力その他を与えてみたところ、

∵封印∵が宣言され、起き上がった相手クレアータが金色に光り、逆光で見えない顔で、
PC1に「救済」を与えようとしてくるわけです。


お前か。見つけたぞ(∵模造∵で∵封印∵返し、復活)。

命を捧げてまで望んだ救いを何故拒むのです?と困ったように問われ、
困ったあなたの顔が見たくて。
と答えていきます。

人の困った顔が見られるなら多少の犠牲は安いもんです。

そのうえで、
今回のこの計画に、デバッグが必要なら、まだまだやっていきますよと相手方とタッグを組むことを宣言。
相手方「では、お願いします。これからも、望むものに幸せを」
PC1「拒むものに不幸せを」
相手方「(困った雰囲気)言葉を……選んで……」
PC1「(満足)お宅が作ったルールがそうなってるのであって。私は悪くないのですが」


……結局、
この現象は

・「献身」によって生まれる幸せ、というものを実験する、力を失った悪魔
・「みんなを幸せにしてほしい、そのためなら自分を捧げる」と言ってしまったある少年の願い

この二つが不完全に干渉しあって出来上がったものであり、

少年の願いが悪魔の行動燃料になって「捧げる者がいれば誰でも幸せになれるし、相手の幸せのために自分は望まれたものを差し出す」という、
交換類話の再現空間ができてしまっている、ということらしく、

少年か、悪魔か、あるいはそれを結び付けているものに対処をすれば止むとのこと。


「なんなら、少年でなくて自分がその動力に代われないか、”交換”できないか」と提案してみたところ、
この悪魔自体はシステムの外にいる管理者なので、より上位の魔神契約系のシステムにより
それは行えないとのこと。
悪魔と少年は一体化しており、
悪魔をたたいていると多分少年の魂が先に砕けるだろう、
まあそれはそれで事態の収拾にはなる、というところで戦闘でしたので、

∵戦鬼∵→質問系特技(魔神と少年を結び付ける「鍵」を見つける。これを殴ったり解錠行為をすると「結びつき」にダメージが入るらしい)→鍵を殴ってみる。20点くらい通る。→硬いので味方にバフをかけて全任せする→一応敵にデバフをかける→∵戦鬼∵おわり

という、ちょっとあまりみない∵戦鬼∵の立ち回りをして
ルナPC2に解錠を丸投げ。

いやあ、「結びつきは解けない」みたいなこと言われると、じゃあやって見せたらどんな顔するんだろと思いますよね。

しかしてバフもデバフもちょうどよい働きをし、
ルナPCの出目も良く走ってくれて
戦闘はスピード決着。

天に帰れることになった少年の魂に、
「来世では、誰かの幸せのためにあなただけが不幸になるのでなく、全員で少しずつ不幸になりましょうね」
と言葉をかけ、困った顔をさせることにも成功しました。


「悪魔」のほうは意思を持たぬ宝箱形状になったので、
こちらも回収。
なにかに……使えないかな……。
と思っているんですが、
人をおちょくるには影響がでかいし、
影響のでかいもんを影響デカく使うのも味気ない。なんでやねんみたいなことに使えないと悪魔の面目がたたないってもんです。

とりあえずこの悪魔を追いかけていた連中をおちょくれないだろうか……。


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