「帯をギュッとね」という柔道漫画で、楽しい練習ばかりじゃ勝てない、苦しい練習じゃなきゃダメだ、
という考えは、苦しんだから勝たせてくれという甘えだ、というような話があったのだが、これは鋭い考え方だと思う
一方で「はじめの一歩」というボクシングマンガで
努力した者が全て報われるとは限らん。しかし!
成功した者は皆すべからく努力しておる!!
ここにおる者全てがキサマの努力を目撃し確認しておる
自信を持ってリングに上がれ 最後は
キサマが積み上げたモノが拳に宿る!!
キサマらを強くするのは毎日の積み重ねじゃ。
じゃが逆もまた然り!毎日の積み重ねがキサマらを弱くする!漫然と日々を過ごすなっ。
四六時中ボクサーであるコトを自覚しろ。自分に足りないモノ必要なモノを常に考えて行動せよ!!
という考え方もある。「乗り越えてきた修羅場を自信にする」という感じか。ここには「楽しい練習と苦しい練習」という概念などなくて、「単に相手を超え、自分の限界を超えるためには練習あるのみ」という重みがある。
どちらか片方が絶対的な正解でもう一方は間違いだとは私には思えない。両方とも相応に心に響く説得力がある。だがこの2つは相反している。
つまり、「聞いた人間がより心に響くと思うほうを選ぶのが正解」だということだ。世の中の問題は学校の試験とちがって「万人に共通な絶対的正解」などないものが多い。実際、学生柔道である帯ギュの正解は前者だと思うし、プロボクサーの世界では後者が正解だろう。
私が長兄打倒を夢見てひたすらに修練を重ねているのはどっちなんだろうと自問自答してしまった。
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