世の中には残念ながら他人を傷つける悪意ある表現もあふれている。「状況」「現実」を即座に変えるのは難しい。だが「自分の受けとり方」は自分の領域にあるので、この文章を読んだ瞬間から変えることが可能だ。
いくつか具体例を。
�｜姥譽�ウム返し
有効な状況＝長いセリフに対してとか、本当に意味が分からない場合
有効な相手＝売り込みをしてくるセールスマンなど
相手のセリフの中の適当な単語を疑問形にして返す。以上、簡単！
疑問形で返すばかりで「何も決定しない」のでセールスマンの勧誘を断る場合などにも有効かつ小学生でも可能という手軽さ。多少の語尾をつければ会話にバリエーションもつくので思ったよりバレません。まあ、バレたところで相手もどうにもできないのですが。よく主婦の方が「主人に聞かないとわからない」とその場にいない人に判断権があるとして逃げようという方法もあり、そこそこ有効ですが「いや、今決めないと！」と食いつかれてうっとうしい場合があります。その点、このオウム返しはツッコミ自体も完全向こうにできるのが利点です。
詐欺師「というわけでご先祖の呪いがあなたを苦しめているのです」
あなた「呪いとは？」
詐欺師「ですのでこのツボを購入して因縁を解かねばあなたな不幸なままです」
あなた「ツボですか？」
詐欺師「本当なら100万円のこのツボ、今なら10万円です」
あなた「今なら？」
以下この調子で。なぜこの方法が有効なのかというと「何も決定しないから」なのです。疑問を返し続けるだけなので会話は一切進みません。相手が「早く決定しろ！」と言ってきても「決定？」と返すだけですので。罵詈雑言は浴びるかもしれませんが、その罵詈雑言も疑問形にして相手に返してあげればいい。返し技の中には問題発言をしてしまう可能性もあるのですが、オウム返しであれば「先にその単語を口にしてるのは相手だから」その問題すらない・・・という寸法です。
�◆屬修Δ�もしれませんね」
有効な状況＝一見反論が難しいセリフに対して。
有効な相手＝上司など直接的には敵対を避けたい相手など
いったん相手を受け入れているように見えるので反発を受けにくいクッション言葉。半面「かもしれない」をいれることで致命傷はちゃんと避けている。いちいち理詰めの反論を考えるのが面倒な時に投げやりに言ってもよい。�＾幣紊亡蔽韻世�、変化がないので見切られやすいので多少変化をつけたい。
銀河英雄伝説での世界最強セリフ「それがどうした」も素敵だが、多少ケンカ腰なのが気になるところだ（笑）。
将棋界の羽生さんが何を聞かれても最初は「そうですねぇ」といったん質問を受け止めてから丁寧な応接をされていて、今やほとんどの棋士がマネしていますが（笑）。その「否定バージョン」ですね。
�◆如屬修譴呂匹Δ任垢�ねぇ」
有効な状況＝多少反発したいセリフに対して
有効な相手＝特になし
�△琉ー錣任気蕕鉾身�心があるセリフ。このあとで反撃できるなら反撃してもよい。
少し「お手軽」ではなくなるが、相手の意見の「前提（要件）」と「結論（主張）」を冷静に見極めて理詰めの反論ももちろん可能だが。前提の間違いを指摘するか、前提は認めつつ結論への展開（むすびかた）の誤りを指摘するか、結論自体を否定するか。
致命傷を避け、決定をせずにいると、そのうち時間経過により環境や状況が変わる。物理的にはともかく論理的にはこれ以上攻め込まれない「不壊の要塞」なので留守番のお子さんあたりに伝授してもよいでしょう。
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