mixiユーザー(id:17423779)

2018年01月13日05:11

1501 view

昨日だにとはんとおもひし津の国の生田の森に秋はきにけり 藤原家隆朝臣

昨日だにとはんとおもひし津の国の生田の森に秋はきにけり
 藤原家隆朝臣
 百首歌よみ侍りける中に
 新古今和歌集 巻第三 秋歌上 289

「暑い夏のうちの昨日でさえ訪ねようと思った摂津の国の生田の森に、いよいよ秋は来たことだ。」『新日本古典文学大系 11』p.98

壬二集[藤原家隆の家集]「堀河百首題、後度百首和歌」の内「立秋」。
本歌「君すまばとはましものを津の国の生田の森の秋の初風」(清胤 詞花 秋)。
生田の森 摂津国の歌枕。「とふ」「いく」は縁語。「いくたび」「行く」を掛ける。
「昨日だに[暑い夏のうちの昨日でさえ]」で、本歌に歌われた生田の森のもつ清涼のイメージが一段と強調され、また秋の訪れを告げるのが初風であることを本歌は示唆する。
「立秋」「初風」の歌。

藤原家隆(ふじわらのいえたか(かりゅう)1158-1237)鎌倉時代初期の公卿、歌人。壬生二位と号する。和歌所寄人。新古今集撰者。
千載集初出。新古今四十三首。新勅撰集最多入集歌人。勅撰入集計二百八十四首。
隠岐での後鳥羽院による『時代不同歌合』では小野小町と番えられている。
小倉百人一首 98 「風そよぐならの小川の夕ぐれはみそぎぞ夏のしるしなりける」
http://bit.ly/YMJEeS
http://bit.ly/YMJCDL


0 0

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する