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2018年01月08日05:07

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内田樹・安田登『変調「日本の古典」講義 身体で読む伝統・教養・知性』祥伝社 2017年12月刊

昨日読み終わった本。
内田樹・安田登『変調「日本の古典」講義 身体で読む伝統・教養・知性』祥伝社 2017年12月刊。

https://bookmeter.com/books/12503188
https://www.amazon.co.jp/dp/4396616333
なか見!検索で30ページまで(と他)が読めます。

はじめに
http://blog.tatsuru.com/2017/11/21_1304.php

おわりに
http://watowa.blog.jp/

「この二人が読み直すと「古典」はこんなに面白い。
日本文化の奥の底のさらに奥へ! 能、論語、古事記……あまりに濃厚な対談講義
思想家・内田樹と能楽師・安田登
異才の二人が語り尽くす
●草薙剣と出雲の鬼ライン
●源平の戦いは、海民と山民の戦いだった
●世阿弥が仕組んだ巧妙な仕掛け
●なぜ能は650年も続いているのか?
●知性の発動
●「論語」の六芸の謎に迫る
●教養を深く身体化した日本人

出版社からのコメント
内田樹×安田登の面白さが凝縮された本ができました。内田さんの「はじめに」から、ぜひそのエッセンスをご覧ください。

「安田さんと僕は二人ながら「昔の人の心身のうちに想像的に入り込む」ということの専門家です。そんなことを専門にしてどんな「いいこと」があるんだろうと疑問を抱く人がきっといると思いますが、その疑問はお読みになるうちに氷解すると思います。とりあえず二人とも最初から最後まで上機嫌ですから、「そういうこと」ができると機嫌よく暮らせるということは確かです。」(内田樹「はじめに」より)」


博覧強記な、1950年東京生まれの思想家・武道家と1956年千葉県生まれの下掛宝生流ワキ方能楽師による論語と能楽その他をめぐる対談、289ページ。

奇想天外というかホラ話? というか、とにかく面白い話題の展開に引きづりまわされているうちに読み終わってしまい、再読しなければ内容を思い出せない本でした。

ツイッターで、内田樹さん @levinassien は以前からフォローしてましたけど、安田登さん @eutonie もフォローすることにします。

「内田樹 能の詞章の中には仏典、漢籍から歴史、文学までありとあらゆる文化情報がはめこまれている。だから、能の詞章を暗記した人は一種の「歩く百科事典」になる。どんな歌枕に行っても、「ここではこんな歌が歌われた」とすらすら暗誦できるし、歴史的事件についても人名や事績をすぐ思い出せるし、文学作品のエピソードも知っているし、各地の地域の伝承も、神社仏閣の縁起も知っている。回向するときにはお経が上げられるし、魑魅魍魎が出て来たら破邪顕正の呪文だって唱えられる。能楽二〇〇曲を暗記できていたら、人として生きる上で、ほとんど困ることがない。」
p.225 第四章 教養を身体化する 教養を深く身体化した日本人

読書メーター 内田樹の本棚
https://bookmeter.com/users/32140/bookcases/11091557
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