mixiユーザー(id:17423779)

2018年01月04日05:21

553 view

岩井くむあたりのを笹たまこえてかつがつむすぶ秋の夕露 入道前関白太政大臣[藤原兼実]

岩井くむあたりのを笹たまこえてかつがつむすぶ秋の夕露
 入道前関白太政大臣[藤原兼実]
 文治六年女御入内屏風に
 新古今和歌集 巻第三 夏歌 280

「岩井を汲むとその辺りの笹の葉に雫の玉はころがり、早くも結んだ秋の夕露と見える。」『新日本古典文学大系 11』p.95

文治六年(1190)正月、女御入内御屏風和歌・六月。図柄は「山井辺に人々納涼したる所。人家あり」(拾遺愚草[藤原定家の家集]による)。
女御 後鳥羽天皇女御藤原任子。兼実女。
岩井 まわりを岩で囲った湧水。
たま 雫の玉。
参考「風吹けば蓮の浮葉にたまこえて涼しくなりぬ日ぐらしの声」(源俊頼 金葉 夏)。
「晩夏の涼」の歌。

九条兼実(くじょうかねざね 1149-1207)平安時代末期から鎌倉時代初期の公卿。藤原忠通(1097-1164)の子。藤原良経(1169-1206)の父。
千載集初出。新古今十一首。勅撰入集六十首。
http://bit.ly/11NFCja
http://bit.ly/11NFIr1

0 0

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する