才能の涸渇

年末進行で忙しくならないうちにメモしておこう。才能が涸れまして。(腹がコレでして、みたいなノリで

あ、その前に色々システムエラーでツイッターもメールも片肺飛行でスンマセン。年内には復旧させたいです。　

あと、先に言っとこう。次回公演は3/4(日)正午から是政豆茶房でこにて｢詩とは何か(7回目)｣｢チロルの秋(3回目)｣｢やっぱた考最終幕(初演)｣｢チェリースープ・ハーヴェイ(2回目)｣の4本立てです。ライヴもありそう。肉料理出そう。お楽しみに。



で、涸渇なんですが、これはもう仕方ない。二十歳で天才であることを見限って努力の人に転向し、インプットしまくった貯金を運用してザックリ｢20代女子と一緒に人生への立ち向かい方を考える｣みたいな芝居をしてきまして。なんかもう、だいたいやっちゃったよなあと思ってるわけです。これからも続けていくこと自体はできるさ。できるけど｢常に新しい試みとして｣取り組めるかっつったら、自分のメソッドの底が見えちゃったというか、役者が｢見るべきものは見つ｣ってうちを見限っていくタイミングまでが出会いの瞬間にもう見えちゃうようになったというか。

いやね、そんなら俺が成長してまだやってないことやりゃええやんてハナシなんです。そしてそれはやってます。来年再来年にかけて水没祭のほかに九州とかで｢登山演劇｣ていうのやろうと思ってるし(ﾅﾆｿﾚ)、深夜の奉納芝居も定着させたいし(来年は横浜の無人駅でゲリラ上演する)、五輪にぶつけては｢五輪の書｣ていうぬかるみ雨乞いスペクタクルを考えてもいる。だので、一見すごいようちはこれからも！

しかしだ、それらを｢無謀に｣敢行することは、もう俺にはできないぽい。成功するために最低限何をやらなきゃなのか、何をやるとポシャるから避けなきゃなのか、だいたい分かっちゃってる俺が制作にどーんと腰を落ち着けてやらなきゃやりきれない企画ばかりなのでやるんですが、プリンシプルに考えて、それでいいのかよ俺、ていう問題があるよね。成功するに決まってる企画を手堅く運営していく姿を10代20代に見せていく主宰だったか俺は？ぜんぜんそうじゃなかったろ。ムリです捕まりますお願いやめてって言われつつ謎の走破力であり得ない企画をあり得るようにしてきたのがうちだろ。それがもうやれそうもないわけよ。そんな俺の失速、保守化に気をつけろよ若手たち、ていう気持ちです。

今年いちばんキツかったのは正月の未成年安愚楽鍋だった。ゼッテー成立しないだろコレっていうエベントだったけどなんとか乗り切った。終って2週間ぶっ倒れてた。で3月にバングラデシュ野外劇とJK俳優が解離しっぱなしのままやった孤立ヶ丘、5月に5時間の朗読、秋にRX7解体とin Cとモンドリアンと亡命ロシアナイトと年間実に6公演、見たことも聞いたこともないことだけやってみましたハイ。このペースであと10年とかやれんの俺？いやぁ死ぬよねまず。死ぬのは構わないがだいたいやり残し取りこぼしない感じで老い先短い数年を企画していけんのかよ突っ走ってる場合なのかよく考えたらどうよ、と、ささやくのよゴーストが。

そりゃね、まだ分かんないよ？今年はっちゃけすぎたから来年はちょっと地味にやりたいってだけかも知んないし、また無茶なこと思いついて暴れ出す可能性も720%くらいある(笑)。でも、それでもだ。

もう俺はなけなしの貯金で生き延びようとしてる過去の遺物かも知れん、ということは、自覚もするようにするし、つき合うみんなもアーそんなもんか、と諦めといた方がいいような気もするんだ。俺がこれからやることにつき合うよりも、老いと堕落と凋落を嗅ぎつけてさっさとグイグイ乗り越えて行く方が未来は明るいかも知れないぜ。俺はそんなもんに負けないけどね。でも負かして行けやｺﾞﾗｧ!!ていう気持ちです。

んじゃチラシ折り込み行ってきまーす。(制作)