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2017年11月06日00:45

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『リンキング・ラブ』 (10月鑑賞)

 『バック・トゥ・ザ・フューチャー』を丸々本歌取りしたファンタジーの形を借りつつ、「アイドル映画」であり、「アイドル」の映画であり、アイドル論映画であり、元祖アニメアイドル?の誕生にまで関与した金子修介が育てて見つめてきたバブル期以降の日本のアイドル史を辿る映画でもある。
 ヒロイン(田野優花)のみ実際のアイドルであり、彼女を囲む女の子たちは映画の内容と同様にプロのアイドルではない女子が選出され、劇中で鍛えられて歌って踊れる「1991年のAKB48」に成長していく。

 ヒロインの(将来の)母を演じる石橋杏奈は、さすがにコメディの本質を理解している。


 金子修介の実子である金子鈴幸(俳優・劇団主宰)も出ているのだが、そのシーン(監督自身の映像も)の可笑しさは彼が自作自演した芝居を先に観たひとにしか分からないのが口惜しい(笑)。息子が書いた「親父さんの映画(『就職戦線異状なし』)をおちょくった台詞」を、親父が自分の新作でパクってそれを息子に演じさせているのだ。
 因みに劇中ヒロインやMC IKKU?(駒木根隆介)が歌うラップの台詞の原案は鈴幸が書いているらしい。


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