mixiユーザー(id:26661862)

2017年10月20日06:38

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これは恐らく「合理化の弊害」そのものでは?

神戸製鋼の事例は未だ解ります。
アレはある意味、どこの企業でも起こり得る話だから。

日産の事例にしても発覚時の内容であれば、起こっても不思議ではありませんでした。
あれだけ非正規従業員の比率を上げていけば、技能的に問題が無い人でも過去の社内規定を満たさない事例は幾らでも起こりえるだろうから。

・・・でも、不正指摘後も無資格検査を継続、それも6割の工場でとなると正直訳が分からない。が、少なくとも会見で説明するところの「意思疎通云々」ではない筈。

何しろ「検査は資格を持つ者のみに行わせる事」という指示を、どう誤解しうるというのだ?

このレベルの指示が徹底されない理由が、
・日産社員のほぼ6割が、トップの言葉を理解しない(会話が成立しないレベル)
・・・ってのは流石にゴーン改革があったとしても、ないだろう。
そんな事が起こり得るなら、社内公用語を英語にした楽天などでは、事業破綻レベルの事態がてんこ盛りになるだろう。

しかしながら、ゴーン改革を始めとする「経営合理化」がこの事態を招いている可能性はある。
例えば「ブレーキ検査を規定の検査ライン外で実施」というのは、同様の内容の「工程内検査」と纏めてしまった結果、生じた事だとか。
工程内でその都度確認していくこと自体は別に悪い事ではない。
ただ、工程内検査は通常セルフチェック、良くても同僚とのダブルチェックであって、第三者的立場(実態は結構怪しいが)である検査員の其れとは、内容的に同一であっても意味合いが違う。

意味合いの異なる検査を「内容的に同一」と見做し、合理化の名の下纏めてしまう。
それを20年も続けていれば、それが当たり前と思うだろう。
そして、今更元に戻せと言われても現場にはそれだけのリソースは無い。
何故ならば、検査員によるフルチェックを行うだけのリソースは「合理化」で削られてしまったから。

大体、「技能的に十分でも非正規社員故に検査員資格を与えられない」こと自体、経営合理化の為に生じた事態。

その20年に渡り積み上げられた「合理化の弊害」を、トップの「元に戻せ」の一言だけで、それも2週間程度でどうにかなるとは、とても思えないのだが?

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■日産、全車両の出荷停止 国の不正指摘後も無資格検査
(朝日新聞デジタル - 10月19日 18:38)
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=168&from=diary&id=4820319

 日産自動車が無資格の従業員に新車の検査をさせていた問題で、9月に国から指摘を受けた後も国内の完成車工場全6工場のうち4工場で、検査に無資格者が関わっていた。同社は19日までに全6工場で新車の出荷を停止。在庫車を含めた約3万4千台の再検査が必要になり、うち顧客に渡った約4千台は、すでに届け出た約116万台に加えてリコール(回収・無償修理)する。

 日産が19日、発表した。西川(さいかわ)広人社長は会見し、「信用して買っていただいた皆さんの信頼を裏切ってしまった」と謝罪した。出荷停止は再発防止策が整ってから解除する意向で、少なくとも2週間はかかる見通し。

 4工場のうち追浜(神奈川県)、栃木(栃木県)、傘下の日産自動車九州(福岡県)の3工場では18日まで、ブレーキ性能などを最終確認する完成検査の一部を、規定の「検査ライン」の外側で実施していた。
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