ケネディ政権下、冷戦中の米ソがシノギを削った宇宙開発競争。NASAを舞台に人種差別、女性差別という二つの壁に果敢に挑み打ち破ったオンナたちは、あくまでも自分らしさを忘れず家族や恋人、そして同僚とともに笑い、踊り、生きた。彼女たちが全力を尽くし、偏見から目覚めた者たちが彼女たちの才と努力を認めた結果として、マーキュリー計画、更にはアポロ計画という困難な国家事業が成し遂げられていく。絶叫も教条もなく(但しキング牧師らのやり方は勿論否定していない)冷静で理知的に問題に立ち向かっていくさまは、それゆえに立場に関係なく観る者の心を揺さぶり、大いに勇気づけるのだ。
何よりもこの作品、ユーモアがありオシャレである。そこがよい。何よりの美点である。
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