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2017年08月30日05:16

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椎名誠『家族のあしあと』装丁菊池信義 装画沢野ひとし 集英社 2017年7月刊

昨日読んだ小説。
椎名誠『家族のあしあと』装丁菊池信義 装画沢野ひとし 集英社 2017年7月刊。

https://bookmeter.com/books/12063124
https://www.amazon.co.jp/dp/4087711153

「父がいた、母がいた、きょうだいがいた──。シーナ少年が海辺の町で大家族と過ごした黄金の日々。懐かしき昭和の匂いが、世代を越えて胸を打つ。名作『岳物語』前史にあたる私小説シリーズ。」

『すばる』2015年4月号〜2017年2月号連載「家族がみんなで笑った日」十二篇と書き下ろし「もうじき夏がくる」一篇。

1944年6月14日生まれの椎名誠さんが子供の頃を描いた連作短編集。

「ぼくが生まれたところは世田谷区の三軒茶屋。四歳までそこにいたようだ。」
p.14 むじな月

「最初に移ったところは千葉県の酒々井(しすい)という山の中の小さな町」p.21

そして一年ぐらいで海べりの幕張へ。小学校五年生の頃の話が中心です。「ぼくが六年に上がる前の早春に父は死んだ。」p.12

「「コロッケパン」が加わった。ジャムサンドやピーナツバターサンドは13円だったけれど、コロッケパンは17円の豪華版だった。コロッケパンの真ん中のコロッケにソースがドバドバ状態にかけられたのを手にいれると、ぼくたちはコッペパンの上から両手でコロッケの位置をさぐり、その上からコロッケをうまく押しつぶしてコッペパン全体に中のコロッケを伸ばしていく作戦に入る。そうするとコロッケパン全体にコロッケがうまく等分に広がり、しあわせ感が増すのだった。」
p.109 ドバドバソース

集英社 WEB文芸 RENZABURO レンザブロー 2017年7月26日
椎名誠『家族のあしあと』刊行記念特別インタビュー
『青春と読書』2017年8月号
「累計470万部を突破した、椎名誠による家族小説の金字塔『岳物語』シリーズ。シーナ少年の眼から戦後日本の風景を描く、最新刊『家族のあしあと』発売!」
http://renzaburo.jp/shinkan_list/temaemiso/170726_book02.html

読書メーター 椎名誠の本棚
https://bookmeter.com/users/32140/bookcases/11091261
の登録冊数は18冊です。昔読んだ小説『哀愁の町に霧が降るのだ』情報センター出版局 1981 や『銀座のカラス』朝日新聞社 1991 は未登録です。

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