mixiユーザー(id:17423779)

2017年08月28日04:57

1291 view

たづねつる花もわが身もおとろへて後(のち)の春ともえこそ契(ちぎ)らね 良暹法師

たづねつる花もわが身もおとろへて後(のち)の春ともえこそ契(ちぎ)らね
 良暹法師
 雲林院の桜見にまかりけるに、みな散りはてて、わづかに片枝にのこりて侍りければ
 新古今和歌集 巻第二 春歌下 153

訪れた花も自分もともに衰えて、来年の春はと再会の約束などできそうもない。」『新日本古典文学大系 11』p.61

続詞花集・春下[藤原清輔による私撰集。『詞花集』に継ぐ第七勅撰集となるところを、下命者である二条天皇(1143−1165)の崩御に遭い実現しなかった]。
雲林院 うりんゐん 京の北郊紫野の名刹で、元慶寺別院。花の名所。
「花の跡を尋ぬ」の趣。

良暹(りょうぜん 生没年未詳 990 頃-1060 頃)平安時代中期の僧・歌人。比叡山の天台僧。
後拾遺集初出。新古今二首。勅撰入集三十二首。
隠岐での後鳥羽院による『時代不同歌合』では紀友則と番えられている。
小倉百人一首 70 「さびしさに宿をたち出でて眺むればいづこも同じ秋の夕暮」
http://bit.ly/1chOsOw
http://bit.ly/1by1wvG

0 0

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する