熊本城のあと、
八代まで足を延ばしてみた。
特に理由はなかった。
でも、駅を出た途端、何?
とってもいい雰囲気だった。
ただの古ぼけた小さな街なのに、
何か心地よいものを感じた。
まさかこれのせいじゃないだろうね。
観光案内所で付近図もらったら、
なにぃ?! 「河童渡来の碑」?!!
ちょっと遠そうやけど、
これはネタ的にも行かなあかんやろ。
どうせ大したもんとちゃうやろけど。
勇んで歩き始めた。
あくまでネタづくりのために。
しかし、
メッチャ遠かった。
熊本城でもかなり歩いてるしね。
けど、
前川の川べりは視界が広くて気持ちよく、
ようやくたどり着いたところには、
こんな石像があった。
結構古いやん。
全くの子ども騙しではないな。
しかし、由緒書きがない。
少し歩くと、
これには何の味わいもないが、
河童九千坊って、
確かかつてひでさんからそんな焼酎もらったよね?
さらに進むと、
おぉ、子ども騙しどころか、
かなり由緒正しそうだぞ!
あまりにも達筆過ぎてアホなぼくには読み取ることができなかったけど。
最後に川べりの道を降りたらこれ。
黄桜か!
って、わかるかな?
まぁ、これは子ども騙しだが、
でもこんなにいろいろあるとは思ってなかった。
延々歩いてきてよかったぞ。
ホントは八代海も球磨川も見てみたかったけど、
もう腰が限界だった。
ぼくにはタクシーなどという贅沢なものに乗る習慣はないが、
今後の旅のことも考えてここはひとつ。
だって、かなり駅からは歩いてきたよぉ。
でも、こんな街でそうそううまくタクシーなんか、
あった。
何でこんなところに?というタクシー乗り場に1台停まってた。
旅の神様、いや、ここでは河童の神様かな?
今日も異様に暑かったし、
タクシーが見つかり、乗り込んで涼しいだけでもありがたかったのに、
高齢の運ちゃんがまたいい人なんだぁ。
河童が好きなんでここまで歩いてきたと言うと、
「なるほど。何か由来があるそうですけど、
私もあの石碑の文は読んだことないですけん」
残念ながら由来はわからなかったが、
あの黄桜の河童はお祭りのときにおみこしの上にまつりあげられるのだそうだ。
なるほど、可動モニュメントだからロープで固定してあったのか。
これはもう、
前に訪ねた遠野ほどではなかったけど、
立派に河童の街ではないか!
運転手さんとは僕の旅の話やら、
運転手さんの来歴やら、
結構いろんなゆんたくができて、
(だって、タクシー6メーター分歩いてたんだぜ!)
熊本で地の人と話をする機会なんかないだろうと思ってたので、
うれしかったよぉ。
おまけに、
熊本に戻る時間も気になってたんだけど、
タクシーのおかげで、
熊本方面行に飛び乗ることができた。
あぁ、大満足の、
2時間余りの八代旅。
河童の神様、
由緒はわからんが、
ありがとーーーっ!
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