ふもとまでをのへの桜ちりこずはたなびく雲と見てやすぎまし
左京大夫顕輔
花十首歌よみ侍りけるに
新古今和歌集 巻第一 春歌下 124
「麓まで山上の桜が散ってこなければ、おそらくたなびく雲だと見て過ぎることであろう。」『新日本古典文学大系 11』p.53
本歌「紅の薄花桜にほはずはみな白雲と見てやすぎまし」(康資王母 詞花集 春)。
「山花を見る」の歌。
藤原顕輔(ふじわらのあきすけ 1090-1155)平安時代後期の公家・歌人。清輔・顕昭(猶子)ほかの父。詞花集撰者。
金葉集初出。新古今六首。勅撰入集八十五首。
隠岐での後鳥羽院による時代不同歌合では紀貫之と番えられている。
小倉百人一首 79 「秋風にたなびく雲の絶え間よりもれいづる月のかげのさやけさ」
http://bit.ly/16BCuzF
http://bit.ly/16BCzDD
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