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2017年07月21日17:05

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「アルチンボルト展」国立西洋美術館

退院した娘に「休みの日は家に帰ってきて健康的なもの食べなさいよ」と勧めても、「同人誌の締め切りが〜〜!」などとアホ言って寮から帰ってこない。
結婚などしていなくても就職して家を出て行ったら、息子でも娘でも同じだな。
野菜ジュースぐらい飲めよ!

娘の都合はもう諦めて、夫と二人で上野の国立西洋美術館へ。久しぶりの夕方デート。
建築物として世界遺産に選ばれてから、いきなり注目されて入場者数が増えたようだが、金曜の夜は21:00まで開館しているので空いていた。
それでも自分の顔を果物や野菜で構成して遊べるコーナーには長い行列が出来ていた。


〇「アルチンボルト展」国立西洋美術館。
動植物を寄せ集めて肖像画を描く宮廷画家、アルチンボルト。現物の「寄せ絵」を見るのは初めてだ。
一般的にはいままでネタ(?)としてのみ取り上げられてきた画家だったが、器用で上手い人。
アルチンボルトはハプスブルグ家の宮廷画家として肖像画でも風俗画でも何でも描いた。その中で「寄せ絵」がやたら受けて・・・ 絵で笑いを取る芸人みたいなもんだ。
「寄せ絵」は、野菜果物、花、水産物や動物で肖像画が構成されていて、スーパーマーケットみたいで純粋に面白い。
しかし当時は珍しい植物動物の価値はすこぶる高く、つまり寄せ絵は貴重品で構成されていて、ハプスブルク家はそれらを収集できる力を内外に見せびらかしていた。
大航海時代華やかなりし頃、宮廷では温室を作り動物園を作り、博物館を作って世界中の珍しいものを収集した。そこには奇形の人間も含まれていた。もちろん人間も見せびらかした。あまつさえ繁殖まで行っている。

「アルチンボルト展」は9月24日まで。アルチンボルト本人の作品数が少ないが、西洋史や博物学に興味のある人には楽しめる。


ついでに無料の常設展も寄ってきた。
久しぶりに常設展示を眺めたが、新しく購入された初めて見る絵も多く、また一部の絵を除いてほとんどが写真撮影OKだった。
美術館もずいぶんお客にサービスするようになってきたなと感心する。

私の好きなクールベの「波」。
夫に「教科書に載ってたよね」と言うと、「貴女と同じ教科書は使ってません」との答え。
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