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2017年06月28日05:09

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たづねきて花にくらせる木の間より待つとしもなき山のはの月 藤原雅経

たづねきて花にくらせる木の間より待つとしもなき山のはの月
 藤原雅経
 五十首歌たてまつりし時
 新古今和歌集 巻第一 春歌上 94

探しあてて一日中花に興じたその木の間から、思いがけない山の端の月を見ることだ。」『新日本古典文学大系 11』p.44

建仁元年(1201)二月、老若五十首歌合。
待つとしもなき ことさら待とうと思ったわけではない。
参考「またも来む花に暮せる古里の木の間の月に風かをるなり」(藤原良経 南海漁父百首 建久五年(1194))。
「盛花」の歌。

飛鳥井(藤原)雅経(あすかいまさつね 1170-1221)平安時代末期から鎌倉時代前期の公家・歌人。和歌所寄人、新古今集撰者。
新古今初出(二十二首)。勅撰入集百三十四首。
隠岐での後鳥羽院による『時代不同歌合』では大江千里と番えられている。
小倉百人一首 94 「み吉野の山の秋風さ夜ふけてふるさと寒く衣うつなり」
http://bit.ly/109mvQ2
http://bit.ly/19ROezx

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