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2017年06月24日05:10

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白雲の立田の山の八重桜(やへざくら)いづれを花とわきてをりけん 道命法師

白雲の立田の山の八重桜(やへざくら)いづれを花とわきてをりけん
 道命法師
 八重桜ををりて、人のつかはして侍りければ
 新古今和歌集 巻第一 春歌上 90

「白雲の立っている立田の山のこの八重桜。いったいどれが花だと見分けて折取ったのであろう。」『新日本古典文学大系 11』p.43

道命阿闍梨集、二・三句「八重立つ山の桜花」。
本歌「雪ふれば木毎に花ぞさきにけるいづれを梅とわきて折らまし」(紀友則 古今 冬)。
八重桜 八重といえば里桜、山桜は一重であるが、これは八重山桜をさす少ない例。
「八重立つ雲」の連想によるのであろう。
参考「吉野山八重立つ峰の白雲に重ねて見ゆる花桜かな」(藤原清家 後拾遺 春上)。花桜は八重桜。
「初花」の歌。

道命(どうみょう 974-1020)平安時代中期の僧・歌人。大納言道綱の子。藤原兼家・道綱母の孫。
後拾遺集初出十六首。新古今四首。勅撰入集五十七首。
http://goo.gl/00z5Or
https://goo.gl/NiRbXh

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