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2017年06月23日04:57

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春にのみ年(とし)はあらなん荒小田(あらをだ)をかへすがへすも花をみるべく 源公忠朝臣

春にのみ年(とし)はあらなん荒小田(あらをだ)をかへすがへすも花をみるべく
 源公忠朝臣
 題しらず
 新古今和歌集 巻第一 春歌上 89

「ずっと春のままで一年はあってほしいものだ。荒田を打返すではないが、くり返しくり返し花を見ることができるように。」『新日本古典文学大系 11』p.43

荒小田 荒田。秋の刈り上げから春の田打ちまでの間、刈株のままになっている田。
「田かへす」は「たがやす」の古形で、田を打ち起すこと。
配列から見れば、これは二月山に桜の咲く頃の苗代の田打ちであるが、歌意は晩春桜ちる頃の植田の田打ちとみるのがふさわしい。
かへすがへす 「田をかへす」に掛ける。
「初花」の歌。
源公忠(みなもとのきんただ 889-948)平安時代中期の官人・歌人。光孝天皇の孫。
後撰集初出。新古今二首。勅撰入集二十一首。
http://goo.gl/bKYg3R
https://goo.gl/WTMonl

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