観劇:自己犠牲｢性｣in大阪

5年ぶりに大阪行ってきました。どーん。いま流行りのトマトキムチです。思いつかないw




最近知り合った、たかはしまこさんという人と緒花さんという人がたまたま一緒にやるというイベントだったんで張り込みました。もうカネがねええw

とりあえず劇場がカッコイイ。


短編集でした。性をお題に女性の作演出と男性の一人芝居を20分×6本やるという。

性と言ってもエロとは限らないよ。てかお色気はあんまりなかった。幕間の女性陣トークショーはめっちゃ色っぽかったけど、作品はどちらかというと｢今やオトコどもに色々やらしたれ｣ていうややサディスティックな、そして全体には生真面目なものでした。

ほんらいの順番と見た順番はたぶん違くて、ABExCDEyのはずのとこ逆のCDEyABExの順で見ちゃったんで、ほんらい見たらこういう流れだろう、と想像して感想書きます。



バニラマクラ｢前菜の領分｣(片山裕子、イトヲ)
もう忘れかけてることに気づいた(ｫｨ)。えっと、いや、違うんだよく分かんないやつだったんだ。80年代テイストの、カラダ見せるために敢えてよく分かんない台本で煙に巻くやつでした。二十歳の頃にこういうのよく見たなあ、名も無き不思議なコヤで1000円以下とかでよく見たっけなあ、と懐かしかったです。いきなりキャベツ切り始めてサンドイッチ作って食べる流れでした。爺さんひい爺さんの世代からうちはキャベツ農家、とかありえねえ設定なんだけど(営農品目はそんなに長期に安定しない)別にリアリズムじゃないからまあいっか。男性の何が何でもカラダで押し通す気合いが良かったです。

パトリシアの角｢僕の行き止まりランデブー｣(高道屋沙姫、福島直季)
京大ぽかった。知らんけど衛星→ニットキャップ→ベビーピー→喀血の流れのどこかに関係ある人たちなんじゃないかと思った。8年付き合ったパトリシアから突然フラれてすぐ新しいカノジョできてでもいまいちウマ合わなくて未練、みたいなハナシだった。きほんリア充。明転でいきなりパンツ一丁で正座して謝っててwいごずっとパンイチという、ハイ、なるほど。いや良かったですよ。

(有)自己犠牲｢elegy-懺悔を子守歌<ララバイ>に-｣(緒花、徳丸￥1)
このユニットだけ2本やってた。主宰なので。で、これは大トリだったんだけど、良くなかったなあ、ごめん(もう一本の方はすごく良かった)。ドラアグクイーンのライヴの話で徳丸さんてのが100キロ以上ありそうな巨漢なんでアイディアはいいのよ。でも歌が口パクだったのと、MCがゲイになった事情と母親の葬式に｢この姿で行こうと思うの｣みたいなハナシで、それは知ってるというか、僕の知ってる関西のドラアグクイーンてブブ・ド・ラ・マドレーヌさんとかなんでめっちゃエッジ立ったこと言いそうで現実に追いつけてないと思いました。あとやっぱ徳丸さんのふた役が重荷だったかも知れないなあと。

asobiiiino｢男女平等取締法｣(ながたゆうか、山下裕矢)
これは芝居というか…wそういう法律ができたんでマイノリティに取材が来てテレビクルーの前で女装していく会社員のインタビューを追うだけのワンシーン。これを最初に見たんでなんだこのイベントwてなった。なんというか、毎朝こんだけかけてメイクしてるのかOLたちは、大変だなあ！という感想です。つきあってきた女たちがすっぴんの人ばっかだったんでこういう場に立ち会ったことないんだよね。

うか｢甘露の孔｣(たかはしまこ、ピンク地底人5号)
｢中国の不思議な役人｣の潤色。発想がおかしいやろ(ほめてますw)。なに臣っていうんだっけ役人だからちんこ切ってるんだけどそのこととなんか母性みたいなの出てきて最後はちょっとスプラッタぽくなるやつだった。ハナシはよく分かってません。このイベントに審美的なやつ挟まるんや！とちょっと驚いた。あと音楽と照明がものそい素直なやつで今どきこういうストレートなの少ないんじゃと思った。男性は演じ慣れないのか大変そうだった(お笑いぽい人だった)。

(有)自己犠牲｢aubade-、…懇願を諧謔曲<スケルツォ>に-｣
これは素晴らしかった。チンピラヤクザ(童貞)がアニキから風俗セッティングされてビビリながらやっと女とヤレるとベートーベンの歓喜の歌が流れるという雑に言うとそういうハナシでしたwそうそうこのめっちゃ分かりやすい仕立てが大阪よ。100キロ超えの特権的肉体も存分に活かせてた。そして緒花さんこのハコの音響監督でもあるようでホームを活かしきったすごい良い短篇でした。

以上6本と、あと司会のアカネさん(フルネーム失念ごめん)という人の進行によるトークショー4回が挟まってるという12時から19時までの長いイベントでした。(前とあいだに通天閣と飛田新地のぞきに行ったけどね)



うーん。勘なんですが、今後2年くらいのあいだに僕、大阪でなんかすると思うんだ。その下見も兼ねてだったんですが、よかった。まこさん緒花さん素敵だった。あとアカネさんとサキさん可愛すぎた。男だけを見るという僕的には謎チャレンジな参加でしたが、まあ、ええよ。みんな色っぽかったよ。さらって帰りたかったよw



そして久々に西成と鶴橋の路地裏とか歩き回って、大阪もだいぶ変わったな、あのくっそディープな感じが薄まってけっこうトレンディになってきてるな、おもろい(でも西成は西成)と思って帰ってきました。行きはバス12時間(死)、帰りは新幹線にて。

クロハチノスとコリコリ買ってきてあるんでそのうち稽古メシとかで女優たちにさあ食えと無理強いしようwと思ってます。以上！