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2017年06月12日05:00

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やかずとも草はもえなん春日野をただ春の日にまかせたらなん 壬生忠見

やかずとも草はもえなん春日野をただ春の日にまかせたらなん
 壬生忠見
 題しらず
 新古今和歌集 巻第一 春歌上 78

「焼かないでも草は萌えるであろう。春日野は文字通り春の日なのだから、ただ春の日に委せておいてほしいものだ。」『新日本古典文学大系 11』p.40

忠見集「御屏風に、春日野所々焼く」。
和漢朗詠集「草」、ただし作者は壬生忠岑。また[源]重之集にも。共に誤りか。
やかず 「やく」「もえ」「火(日)」は縁語。
もえ 「萌え」と「燃え」と掛詞。
春の日 「日」と「火」と掛詞。
参考「春日野はけふはな焼きそ若草のつまもこもれりわれもこもれり」(古今 春上 読人しらず)。
「若草」の歌。

壬生忠見(みぶのただみ 生没年未詳)平安時代中期の歌人。壬生忠岑の子。
後撰集初出。勅撰入集三十七首。
小倉百人一首 41 「恋すてふ我が名はまだき立ちにけり人知れずこそ思ひそめしか」
http://bit.ly/1bLC387
http://bit.ly/1bLCaAp

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