なるほどーー!とハタと膝打つ展示だった。
いやね、塔の図版は流布されてるんで事前に目にしてたんだけど、右奥背景がすごく滔々たる川で、いやあチグリス川にしちゃ大河すぎるんでは、と思ってたのよ。
ちなみに僕はシリアの戦争が終わったらトルコ・シリア・イラク三国国境の村でトマト食べるのが人生の目標のひとつなんですがその国境にはチグリス川が流れてます。チグリスはタイガーです。虎の川。ここね。大してでかい川じゃない。元荒川くらいかw
で、絵なんだけど、ゲンブツ見たら、これ、オランダなんだわ!
舞台はバビロニアじゃなくて、バベルの塔がオランダに出現してる絵なんだわ!川もだからたぶんエスコ川とかなんだわ!Σ(゜Д゜)
めっちゃ地盤弛そうなとこに建ててるんだわ!w
つまり、「世界は神が作ったがオランダは人間が作った」ていう干拓ナショナリズムを謳いつつ、そうやって神にたてを突くから天罰当たるんだよ!ていう寓意画にもなってるのだった。ファウスト博士の転落が書かれるより300年も前ですよ。怪物かよブリューゲル。
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