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2017年04月27日21:59

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マンガ「花井沢町公民館便り」全3巻(著)ヤマシタ トモコ

少し前にアフタヌーンに連載されていた作品。

内容は、科学的な事故で「生命体」の通過を遮断するバリアに囲まれた町における、囚われた住民の物語。
作品としての特徴は、冒頭に囚われの町の終焉が描かれた後、時系列に関係なく、物語が綴られていくところ。
閉鎖された空間で、ただ滅亡を待つ人々が、それでも懸命に生きようとしたり、絶望したりする姿がモザイクのように描かれる。
SF的には決して斬新な設定ではないものの、いろいろ工夫が凝らされていて、読み返すことで理解が深まっていくタイプの作品だ。

本編のラストは、かなり悲惨である。
しかし、おまけマンガと最終巻のカバーを見る限り、実はハッピーエンドだった。

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