少し前にアフタヌーンに連載されていた作品。
内容は、科学的な事故で「生命体」の通過を遮断するバリアに囲まれた町における、囚われた住民の物語。
作品としての特徴は、冒頭に囚われの町の終焉が描かれた後、時系列に関係なく、物語が綴られていくところ。
閉鎖された空間で、ただ滅亡を待つ人々が、それでも懸命に生きようとしたり、絶望したりする姿がモザイクのように描かれる。
SF的には決して斬新な設定ではないものの、いろいろ工夫が凝らされていて、読み返すことで理解が深まっていくタイプの作品だ。
本編のラストは、かなり悲惨である。
しかし、おまけマンガと最終巻のカバーを見る限り、実はハッピーエンドだった。
ログインしてコメントを確認・投稿する