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2017年04月26日04:52

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鶯の涙のつららうちとけて古巣ながらや春をしるらん 惟明親王

鶯の涙のつららうちとけて古巣ながらや春をしるらん
 惟明親王
 百首歌たてまつりし時
 新古今和歌集 巻第一 春歌上 31

「冬中張りつめていた鶯の涙の氷もいまは解け、そのことで古巣に籠ったまま、春の来たのを感知していることであろうか。」『新日本古典文学大系 11』p.28

正治二年(1200)[後鳥羽]院初度百首、二句「涙のこほり」。
本歌「雪のうちに春は来にけり鶯の氷れる涙いまや解くらむ」(二条后 古今 春上)。
古巣 谷の奥にある住み古した巣。鶯は早春ここを出て晩春に帰り、越冬するとされていた。
「鶯」の歌。

惟明親王(これあきらしんのう 1179-1221) 平安時代末期から鎌倉時代前期にかけての皇族。高倉天皇第三皇子、後鳥羽院の兄。正治初度百首、千五百番歌合などに出詠。
新古今集初出(六首)。勅撰入集三十四首。
http://bit.ly/1yoB0UD
http://bit.ly/1yoBf1Y

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