山ふかみなほかげさむし春の月空かきくもり雪はふりつつ
越前
和歌所にて、春山月といふ心をよめる
新古今和歌集 巻第一 春歌上 24
「山が深いので今もなお光は寒い、春の月よ。空は一面に曇り、雪は降り続いて。」『新日本古典文学大系 11』p.26
建仁二年(1202)正月十三日、和歌所御会(後鳥羽院御集による)。
なほかげさむし 「なほさむし」は余寒の常套句。
「余寒」、または「余寒の月」の歌。
嘉陽門院越前(かようもんいんのえちぜん 生没年未詳 建長元年(1249)には生存)鎌倉時代初期に活躍した歌人。後鳥羽院の母七条院殖子、後鳥羽院の皇女嘉陽門院礼子に仕える。
新古今集初出(七首)。勅撰入集二十六首。
http://bit.ly/16EHTTk
http://bit.ly/16EI9Se
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