ここ数年多くの人が集まる目黒川の桜。
この人出を見込んで多くの素人店舗が軒を連ねさながらラッシュアワーの満員電車だ。
蕾が出たころから美容院の前、民家の駐車スペース。その臨時店舗と店舗の隙間に机を置いた店とアリの這い出る隙もあればこそだ。
何しろこの人出だ。店によっては相当な儲けになるらしい。民家の駐車スペースも1日5万円で借り手がつくなんて噂も・・・・
食品を扱う臨時店舗は保健所への届けが必要だが、この中のどれだけが届け出ていることやら。
洗浄用の水タンクもなく、一目で未届けであろう店も目立つ。
中にはくたびれたボストンバッグからラップに包んだスパムむすびを大量に出してべニア板に並べる中国語を話す若者。
食中毒を脳裏をよぎる。ちょっと恐怖を感じる場面だ。
この状況が中目黒駅から世田谷区境まで続く。
先の週末は雨模様で気温も低く大きな騒ぎは無かったろうと思っていたが・・・・
商店街の役員をしている友人は、今回清掃のボランティアをやっているのだが、耳を疑うようなボヤキを聞いた。
雨の中多くの人々が徘徊する中、寒さもあるのか商店のトイレも事前に準備された仮設トイレもありえない長蛇の列。我慢できず、スマホ片手に右往左往。迷惑を顧みず関係のない店にまで飛び込む輩もいたらしい。
翌早朝、川の側道を点検して回ったのだが、植え込みの中、仮設トイレの周囲、たくさんのレジ袋が置かれていたそうな。
嫌な予感は当たるもので、それらはほぼ汚物。
それも明らかに子供のではなく、成人のものと思われる量だったそうな。
聞いているだけで気分の悪くなる話だが、彼らはその始末を全部やったそうで、彼らの頑張りと責任感には敬服する。
「賑わいも程度問題だな・・・」
度を越した狂気にうんざりしているようすだった。
「見上げれば見事なサクラ・・・足元には異様な臭気を放つ袋。まさに天国と地獄の狭間に置かれた自分を見ましたよお」と語る。
悲惨な経験をした割には元気じゃん!
サクラを愛でる気持ちが善意だとすれば、善意も度を越して集まれば巨大な悪意に化ける典型だなということか。
悲惨なのはこれ以上仮設トイレを設置するにも置き場所がないということ。
そりゃそうだ。中目黒の土地の値段を考えてみればバカでも分かる現実。
アンケートに苦情を書いた奴に聞かせたい。
想像力のない善良な方は来年もぜひお越しくださいな(笑)
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