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2017年04月06日19:10

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ゴクロウサンな一日

 今日は、我がことながらなんともゴクロウサンな一日だった。
早朝朝食前、「今日から聴講生活スタート。イザ出陣!」とばかりに、カバンにノート・ボールペン・老眼鏡・ICレコーダー・本などを詰め込んでいて、ふっと学校から送付された書類に目が留まった。なんと、今年度の学校開講日は4月7日(金)だと。ということは、私奴の聴講が始まるのは次の木曜日である4月13日からだ。
「なんとまあ、折角朝風呂に入り身を清め、身支度もそれなりに整えたのに!」とゲンナリとなった。(これも、モーロク現象のひとつか?)

 朝食を取りながら、「今日一日をどう過ごすかなあ?」と考えていて、「そうだ、これを機会にメンドウで伸ばし伸ばしにしていたiPhoneの機種変更にauショップに出かけるか?」と思いついて、早速にも機種変更に必要なiPhoneデータのバックアップのためにPCの前に座った、とここまではヨカッタのだが、…。

 データ・バックアップにはPC上のiTunesソフトを利用するのだが、どういう訳かPCとiPhoneの同期がとれない。試みに女房殿のPCとiPhoneでやってみても同様。「なんでやねん、以前はなんなく動いていたやんか!」と、アレコレやってみるが,時間ばかりが過ぎて、ダメ。
ネット上で動かぬ原因を探ってみたら結構うまく行かないケースがあるようで、やれUSBコードを取り換えてみろだのアアシロコウシロと難しげな対処法が書いてあったが、役にたたぬことばかり。
結局、女房殿と私奴の2台のPCのiTunesソフトを新しいのに入れ替え、同じく2台のiPhoneのOSを最新バージョンに入れ替えて(これがまた、やたらと時間がかかった)、やっと同期が取れるようになった。なんとか2台のiPhoneのバック・アップが完了したのはお昼の12時半。

 本来なら10時頃にでも京都駅前まで出向き、ヨドバシ・カメラで機種変更の内容を詰め、旅行代理店にも出向きミャンマー行の計画を具体化しようと思っていたのだが、スッカリ出足をくじかれて、出かける気力は失せてしまった、「エエイ、こんなロクでもない日は以降、グータラするに限る」と。

 なんだがボヤキ節の文章となってしまったので、最後に口直しのお話を、ひとくさり。
先の日記で、坪内稔典さんの『俳人漱石』について紹介したが、以下は漱石・子規・稔典さんの三方の面白い会話。(『俳人漱石』からの引用。「馬の子と牛の子と居る野菊かな」との漱石さんの句についてオシャベリしている部分)
 稔典 漱石さんが結婚して一年後くらいのことですが、子規さんは漱石さんの
    夫婦仲を心配していたようですね。それで山川信次郎に漱石夫妻の様子を
    尋ねています。山川の手紙(七月七日)が残っていますが、山川は、漱石は
    わがままなだけで夫婦仲には問題がない、と、書いています。そして、
    次のようなおもしろいことが書き添えられています。これを紹介すると、
    漱石さんは気を悪くされるでしょうか。
 漱石 いやいや。紹介したまえ。山川は何を書いたのかね。
 稔典 はい。では遠慮なく。「金之助殿外に出でては紳士、客に接しては君子、
    書を開ては学者、筆を取りては俳人天下有数之詩人」。
 漱石 なあんだ。ほめているのか。
 稔典 続きがあります。しかしながら、「家にあっては不行儀乱暴の書生。
    生れが生れ、東京は喜久井町江戸っ子べらんめの本音を吹き出し、
    丸裸でどっかと坐し、上の方は大食暴言、下の方は放屁連発。氏毎日
    夕飯の光景は先生最も得意之場、御覧に入れたく候」。
 子規 ひどいというか、すさまじいというか。
 稔典 山川信次郎は夏目家に同居していたのです。ですから、夕飯の時間に
    「べらんめの本音を吹き出し、丸裸でどっかと坐し、上の方は大食暴言、
    下の方は放屁連発」という光景を何度も目にしたのではないでしょうか。
 漱石 山川のやっ、調子よく美文調で書いてらあ。私にあこがれたかな。
 子規 フフフッ。暴君もいいところだね。
 稔典 その漱石さんが今回のような可憐な句を作るから愉快ですね。

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