ジャズ僧侶

就寝は2時頃。
早朝、突然の腹痛。それも差し込むような下腹部の痛み。
食あたりをするほど変なものを食べた覚えはないので、身体でも冷やし過ぎてしまったか…
トイレに駆け込んだ時間は、3：30頃だったか…

再度布団に潜り込んで1時間後、再び腹痛で目覚めトイレへ…これがこの後も2回。
寝られたもんじゃない。

よっていつもの起床時間である6：30に目覚ましが鳴っても、目は覚めても身体が動きはしない。
少しだけ寝て8：30に会社に電話。有給休暇を申請して本日は臨時休暇。

極端な寝不足を補い再び寝て11：30に完全に復活。
少し腹痛は収まっていた。

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布団を干しつつ、PCチェックして13時過ぎに昼食に赴く。
自転車で通りがかりに見つけた2階建てアパートに出来ていた「なごみカフェ」なる店。
ドライカレー＋サラダ又は稲荷寿司×２個＋豚汁の定食が650円と600円。

店の主人と思しき位置に陣取る桂枝雀によく似た男性がいた。
しかし、某銀行の外回りの女性が預金や年金の相談に乗っていた話から察するに店の客だったが、物言いが、中小企業の社長みたいだったが、何か話し方が落語家みたいで魅力的な話術。
ここではこの男性を枝雀と呼ぼう。

そこに一人の老人が来店。この枝雀みたいなオジサンにご挨拶。
枝雀：いやぁ、余り記憶がなくて申し訳ない…どこでお会いしましたかな？
老人：いえ、ジャズ喫茶というか…3回くらいはお会いしましたよ。
枝雀：そうでしたか…ジャズ喫茶と言ったら武蔵浦和だったかな？夜は早いので昼〜夕やっている店が良いですね、私みたいな前期高齢者には…（笑）
老人：私なんて後期高齢者ですよ…（苦笑）
枝雀：武蔵浦和以外は、神田にあるジャズ喫茶に何度か行きました。ジャズ聴くようになったのは、この2年くらいなんですけどね。武蔵浦和といい神田と言い、名前は良く覚えてないんですわ。

ここで私が登場。スマホで武蔵浦和の店が「ポコリット」だることを突き止め、話題に加わってしまった。

枝雀：浦和に来てから、都内も良く行くんですわ。駒沢公園いうところに初めて行きまして、そこで餃子フェアをやると…駒沢大学駅を降りて公園までの道を尋ねたんですわ。
するとこの方、私も餃子フェア行きますんでご一緒しましょう、と…フェアに着いたら二人で色んな餃子を持ち寄って親しくなったんですわ。
するとこの男性、良かったらこの後いつもの店に行きますが、ご一緒しませんか？と良い蕎麦屋に連れて行ってくれまして…初対面ですよ！
その後、駒沢大学駅に帰る道すがら、ここが自宅です。良かったら寄って行きませんか？と…

聞けば、中華の店を経営されていた方で…数年前に奥さんを亡くされたということで仏壇もありましたので、「私本職ですから…」とお経を読みましたら喜ばれ、その後、自宅で大勢を招いて行われる餃子パーティにも誘われたんです。

丁度、年に二回やっている断食の季節だったんですが、断食スケジュールをずらして餃子パーティに行こうと思ったら葬式が入って行けず…

経を上げてもらうなら、こんな住職が良い！噺家みたいなトークだ！と伝えたら、そばの老人も便乗。家内に言っておきます…とても喫茶店の会話じゃない。

枝雀：いや、落語は大好きで藪そばの近くの若手落語家に場を提供しているところとか良く行きますよ（やっぱり！）

面白いおっちゃんには良く会う私だが、こんなネタ持った住職は初めてだ！と話を色々聞いてみた。出るわ出るわ。

46歳で高野山大学で4年の修行。在学中に熊本県玉名にある寺から請われて赴任。
それまではピアニストだったというが、どこまでが本当だか初対面じゃわからない。
九州だから暖かいだろうと思ったら、寒い寒い…すると今度は栃木県の鹿沼の知人から呼ばれ、そちらに赴任。2年前から浦和に来たそうだ。御年65歳。

久しぶりにぶっ飛んだ60代に会った。

電話が鳴って中座して戻ったら「急に明日は葬式が入った…」と戻ってきた。
すると戒名に数百万円かかるご時世への嘆きやら、健康のため断食をやっていて成田山に何度か行ったとか…話題豊富だし、トークが面白い。

何しろ物忘れが多く、言い間違いの多い世代の方。いくつか訂正やら、分からない名前はこちらから補足した。これが妙に喜ばれたらしい。
後から来たご老人には、住職が中座された折、ジャズについて聞かれたので知っている範囲をお答えしたが、感心されてしまった。

この方は名残り惜しそうに挨拶されて帰宅。多分、この店でまた再会することになるのだろう。
私も店のオーナーと住職に挨拶して帰宅。楽しい2時間だった。