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2017年03月27日08:26

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ゆうきの里が全国推薦

 二本松東和地域のNPOゆうきの里東和ふるさとづくり協議会といえば、私
も取材で10年以上前からお世話になっているところ。中通りではもっとも積
極的に活動している団体の1つで、これまでに20名以上の移住者を受け入れ
てきた。この団体が平成28年度の「豊かなむらづくり顕彰」に選出。全国表
彰へ推薦されることを、先日の『福島民友』が一面トップで伝えていた。主催
者は同紙と県なので、記事は我田引水の感がなきにしもあらずだが、全国表彰
は今回が35回目。それに推薦されたのは素晴らしい。
 東和にNPOができたのは12年前の話で、衰退した養蚕地域を活性化させ
る目的で設立。道の駅の中に事務局を設け、桑の葉を使った特産品づくりに取
り組む一方、移住者の受け皿にもなってきた。近年では有機農業を目指す若者
だけでなく、農家民宿を始める人も急増。その数が20になったと取材で伺っ
た。今ではグリーンツーリズムの先進地といっても過言ではない。
 どうしてここが成功したのか、私は3つくらい理由があると思う。1つはす
ごく優秀な農業指導者がいること。私は何度も取材してきたが、新規就農者に
理論ではなく、実践で覚えさせる。「作業自体は単純。ただ、タイミングの判
断とかは難しいので、それを一緒に作業しながら教えるんですよ」と話してい
た。もう1つは酒造りなど地域に新しい種を蒔く移住者がいること。とくに農
水省のキャリア官僚を辞めて活動しているSさんが有名だが、その影響力はも
のすごく大きい。さらに地域を良くしたいというコンセンサスができているこ
と。実は、東和地域は比較的線量が高く、有機農業の存亡も危ぶまれたが、徹
底した検査でそれを乗り切った。もし避難地域に指定されていたら、今の東和
はなかっただろう。運も多少は味方したといえるかもしれない。
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