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2017年03月17日05:20

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あふことをいづくにてとか契(ちぎ)るべき憂き身のゆかんかたを知らねば 選子内親王

あふことをいづくにてとか契(ちぎ)るべき憂き身のゆかんかたを知らねば
 選子内親王
 発心和歌集の歌、普門品(ふもんぼん)、種々諸悪趣(しゆじゆしよあくしゆ)
 新古今和歌集 巻第二十 釈教歌 1970

「観世音菩薩にお会いするのを、いったいどこでとお約束したらよいのでしょうか。この憂き身は、どこへ、どの悪趣へ行くのか、わたくしにはわからないのですから。」『新日本古典文学大系 11』p.574

『発心和歌集』[選子内親王の家集]。
普門品 法華経八・観世音菩薩普門品二十五。
種々諸悪趣 悪趣は、罪業の報いを受け衆生がおもむく、苦しみと迷いの世界。
法華経・普門品には、観音がそうした衆生を救うと説く。
憂き身 女人は罪障の深いものとされた。

選子内親王(せんし(のぶこ)ないしんのう 964-1035)村上天皇皇女。十二歳で賀茂斎院に卜定、円融・花山・一条・三条・後一条の五代にわたり斎院。大斎院と呼ばれる。家集『発心和歌集』。
拾遺集初出。新古今一首。勅撰入集三十八首。
https://goo.gl/5J5PPr
https://goo.gl/50DS0e

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