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2017年03月16日05:15

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石田伸也 編著『仁義なき戦い 100の金言』徳間書店 2017年2月刊

昨日読み終った本。
石田伸也 編著『仁義なき戦い 100の金言』徳間書店 2017年2月刊。

http://bookmeter.com/b/4197104847
https://www.amazon.co.jp/dp/4197104847

「1973年1月に第1作が公開された「仁義なき戦い」シリーズは、空前の反響で迎えられ、今なおDVDやブルーレイなどで新たなファンを獲得している。深作欣二のスピード感あふれる演出、菅原文太や松方弘樹ら脂の乗った役者陣、これまでになかった「実録」という題材も斬新だが、最大の魅力は「広島弁のシェイクスピア」と称されたほど、名セリフの宝庫となった脚本にある。

本書は、人生を生き抜く上で指針としたい100本の「金言」を選び、主要キャストのインタビューや時代背景、脚本家や監督の意向などをもとに、約5万字の詳細な解説と豊富なビジュアルで「名セリフの謎」を解く。100の金言は菅原文太(広能昌三)、松方弘樹(坂井鉄也)、梅宮辰夫(若杉寛)、千葉真一(大友勝利)、金子信雄(山守義雄)、小林旭(武田明)、山城新伍(江田省一)といった主力はもちろん、ピラニア軍団、オンナたち、ナレーションに至るまで細かく網羅。

さらに「傑作ポスターコレクション」や「全5作完全解説」「秘蔵写真で綴る製作秘話」に加え、病魔と闘う松方弘樹・梅宮辰夫・渡瀬恒彦の特別ノンフィクションも掲載。また、4種の箴言をスマホサイズのステッカーとして特別封入。

(主な金言)
神輿が勝手に歩けるいうんなら歩いてみないや、おう! (坂井鉄也)
山守さん、弾はまだ残っとるがよう(広能昌三)
わしらうまいもん食うてよ、マブいスケ抱くために生まれてきとるんじゃないの(大友勝利)
そがな昔のこと誰が知るかい(山守義雄)
広島極道は芋かもしれんが、旅の風下に立ったことは一遍もないんでっ(武田明)」

「松方弘樹、追悼――。
2017年1月21日に74歳で烈しい生涯を終えた俳優・松方弘樹。半世紀以上もの役者人生において、間違いなく分岐点となったのが、30歳で臨んだ「仁義なき戦い」である。」


映画『仁義なき戦い』は「主演 菅原文太」と表記されていますけど、
全五作(1973.1-1974.1)、それぞれの作品で印象的な役柄を演じていたのは、
松方弘樹(三役で登場、三人とも射殺)、
北大路欣也(二回登場)、
梅宮辰夫(二回登場)、
千葉真一、
小林旭、
金子信雄、
加藤武
などの有名な俳優と、ピラニア軍団と呼ばれた大部屋俳優たち、
川谷拓三、
室田日出男、
志賀勝

などでした。もちろん菅原文太にも
「山守さん、弾はまだ残っとるがよう」
「7年か……。間尺に合わん仕事したのう」
他、名場面はいくつもありましたが。

「秘蔵写真でつづる「仁義なき戦い」ができるまで」p.80 で紹介されている、広島・呉の美能幸三元組長による獄中手記をもとにした飯干晃一「仁義なき戦い」連載第一回が掲載された『週刊サンケイ』1972年5月26日号の表紙が、和田誠描く「新やくざスター菅原文太」だったとは知りませんでした。

左手で出血している右腕を押さえている図柄は、1972年5月6日公開の

『現代やくざ 人斬り与太』監督 深作欣二 主演 菅原文太
http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=143979

からなのかなぁ。
学生の頃(1973-77)毎日のように映画館へ通っていた私が、観たくても観られなかった作品のひとつです。

当時の映画ノートによれば、1975年には一年間で映画を397本(邦画212・洋画185)も観てました。

読書メーター 映画の本棚
http://bookmeter.com/u/32140/cat/756
の登録冊数は129冊です。著者名の五十音順に並べています。
ご笑覧いただけましたら幸甚と存じます。

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