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2017年03月03日08:32

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角さんと磐越自動車道

 私たち阿武隈山系に住む者にとって、いちばん身近な高速道路は磐越自動車
道である。乗るのは船引三春インターが多いが、小野インターを利用すること
も珍しくない。でも、この道路が開通したとき、私は正直なところ本当に必要
なの? と思ったものだ。福島には東北自動車道と常磐自動車道という二大高
速道路が通っており、そこまで行くにもそんなに距離はない。多額の工事費を
かけて片道1車線の道路を造る意味があるのか、と思ったのである。
 それに関して最近、興味深い記事を朝日新聞の福島版で発見。直接的には磐
越自動車道ではなく只見線に関するものなのだが、「平成の水戸黄門」こと渡
部恒三氏がインタビューに答えている。それによると、米沢と喜多方を結ぶ道
路の陳情に田中角栄を訪ねたところ「引き受けた。しかし、お前、そんな小さ
な気持ちじゃダメなんだ。太平洋と日本海を結ぶ鉄道、道路を造ることをお前
の使命にしろ」と諭されたのだとか。それが磐越自動車道の出発点だったとい
うのだ。知らなかった。
 さすが「三国峠を真っ平らにして日本海と太平洋を結べ」と主張した角さん
らしい逸話だが、まんざら絵皿事ばかりではなかったのだ。その象徴が上越新
幹線であり、この磐越自動車道である。新潟と福島を結ぶことにどれだけの意
味があったかは私にも分析できないが、高速と高速を結ぶ意味は確かにあるだ
ろう。そこにいち早く目を付けていた角さんはやっぱりすごい! その延長に
「日本列島改造論」がある。まさか磐越自動車道にそんな深い意味があったと
は、私も気づかなかった。
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