みなもと太郎『風雲児たち　幕末編　6（SPコミックス）』リイド社 2005年5月刊

2011年6月に読んだマンガ。
みなもと太郎『風雲児たち　幕末編　6（SPコミックス）』リイド社 2005年5月刊。2011年6月7日読了。

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「各界から絶賛の声が届く、最新作第6弾！
黒船で密航を企てた吉田寅次郎たち。佐久間象山をも巻き込み、風雲急を告げる日本。その時幕府は!！？　歴史大河ギャグ最新刊の第6弾！！」

ウィキペディア　みなもと太郎
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ウィキペディア　『風雲児たち』
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「［潮出版社『月刊少年ワールド』］編集部からの依頼は、幕末の群像を五稜郭陥落まで単行本10巻程度でまとめてほしいというものであったが、幕末の状況はそもそも江戸幕府の成立に根があるとの作者みなもとの判断により、関ヶ原の戦いより執筆を開始」

2001年から『コミック乱』で連載されている歴史大河ギャグ漫画の六冊目。

本巻の登場人物は
吉田松陰
佐久間象山
河井継之助
藤田東湖
坂本竜馬
岡田以蔵
など。

表紙カバー絵は吉田松陰とペリー提督です。

本巻は物語の筋立てが中絶した前作『雲竜奔馬』全五巻と重複するため、前作の原稿が再利用されていて、『雲竜奔馬』の読者は、このシーンは前にもあったぞと、再読を楽しめます。

「幕府役人 「吉田寅次郎に訊く　その方　師匠なる佐久間啓之助にそそのかされ　昨年来よりいくたびか海外脱出を試み　ついに本年三月二十七日米国軍艦に乗り込み米国密航を企てし事 右相違ないかッ」　

吉田松陰 「ブー…　違うであります　米国密航を企てたのは事実でありますッ　しかしそれは一から十まで寅次郎一人で企てたのでありますッ　佐久間先生は天下に轟く大学者であり 外国の知識を僕に教えてくださいました　浅学なる僕はそれを自分の目で確かめたかったのであります　密航の企みはすべて寅次郎の計画であり佐久間先生は無関係でありますッ」　

幕府役人 「なれど密航は死罪にあたる重罪であるぞっ　左様な大それた計画　自分一人で抱えておれるものではあるまい　命に関わることであれば必ずや誰かに相談するものである」　

吉田松陰 「命を惜しむのは小人でありますッ　寅次郎は天下国家のために密航したのであり　命は その時 捨てているのでありますッ　逆さ磔でも何でもしてちょーだいであります　命が惜しいなら自首などいたしませぬ　僕が自首したのは一人でやった何よりの証拠であります」
p.126 第五章 フィギュアヘッド　〜ペリー日本を去る〜

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の登録冊数は61冊で、そのほとんどが『風雲児たち』です。