さらずとていく代もあらじいざやさは法(のり)にかへつる命と思はん
正三位経家
勧持品(くわんぢほん)
新古今和歌集 巻第二十 釈教歌 1948
「ただでさえ、どれほども生きてはいないであろう。さあそれならば、仏法と引き換えにした命と思うことにしよう。」『新日本古典文学大系 11』p.568
勧持品 法華経五・勧持品十三。
諸の菩薩が「為説是経故、忍此諸難事。我不愛(竜光院本傍注「惜也」)身命、但惜無上道」
[是の経を説かんが為の故に 此の諸の難事を忍ばん 我身命を愛せず 但無上道を惜む]と、仏に誓った偈(げ)[仏の功徳をほめたたえる詩]がある。
法 一乗の法である法華経。
藤原経家(ふじわらのつねいえ 1149-1209)平安時代後期から鎌倉時代初期にかけての公卿、歌人。
千載集初出。六百番歌合出詠。
http://bit.ly/1y2USMK
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