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2017年02月15日12:05

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良い睡眠で健康を取り戻しましょう!

質の悪い眠りとは、どんなものでしょう。

例えば、夜11時半を回って、16歳の息子が自分の部屋でパソコンに向かっています。忙しそうに指はキーボードを走り、全く寝ようとする気配がありません。早く寝るように言っても、ただ無言でうなずくだけです。それから20分ほどして、もう一度のぞいてみると、息子はまだ同じ態勢。今度はもっとはっきりと寝るように告げましたが、息子が実際に眠りについたのは、午前1時頃でした。こんなことが、同じように毎日繰り返されます。父親は、今どきの高校生はみんなこうだから、仕方がないと思っています。しかも、若いから横になりさえすればすぐ眠りにつくのだから、別に問題はないはずだとも思っています。「もし夜中の1時を過ぎて寝るようなら、もっと厳しく息子に言うつもり」なんだそうです。

でも問題はここからです。毎朝目覚まし時計が鳴るのですが、息子はなかなか起きません。仕方がないから、父親が自ら起こしにいきます。毎朝こんな調子なので、業を煮やした父親は、目覚まし時計を息子の耳元においたのですが、それでも一向に自分で起きる気配がありません。週末の朝ともなると、寝不足気味の息子をたっぷりと寝かせてあげようと、いつも昼頃まで起こしません。件の親子のお話、皆さんにも身に覚えはありませんか。子供たちが夜遅くに寝るということを、このまま放置していてよいのでしょうか。

アメリカのブラウン大学の睡眠専門家、メアリー・カースカドン氏の研究によると、人は青少年期に達すると、睡眠ホルモンであるメラトニンが、大脳に分泌される時間がより遅くなると言っています。そのピークが午前7時とされ、この時間に起床となると、なかなか起きられないのは自明の理だということがわかります。アメリカやオーストラリアのいくつかの学校は、この青少年期の生理的な特徴を踏まえて、授業開始時間を午前8時半や9時に設定している所もあるそうです。

台湾では、アメリカやオーストラリアのように始業時間を遅くすることができないので、朝7時半には学校に着かなくてはいけません。台湾の13〜18歳の青少年の平均睡眠時間は7.35時間で、日本や韓国の同様の年齢の子供たちに比べて少ないです。

イギリスでは、25%の青少年が、テレビを観ながらか、音楽を聴きながら、またはゲームをしながら夜は眠ってしまうのだそうです。これはまさしく質の悪い眠りです。著しく健康を害し、脳の休息を妨げます。

台湾の青少年は、睡眠不足のために、昼間はカフェインの入った飲み物を3〜4杯飲むことで、眠気を覚ましているようです。

質の悪い眠りを、ジャンクフードに例えて、ジャンクスリープというそうです。普段は何気なく過ごしていますが、慢性的な睡眠不足は、体内時計のリズムを徐々に壊していきます。また、太りやすい体質にもなっていきます。また、感情のコントロールも上手くいかなくなります。怒りっぽくなり、落ち着きがなく、学校の授業も集中できなくなります。

人は睡眠時に、体の機能のメンテナンスをするのですが、十分な睡眠が取れないと、例えば身長が伸びにくくなったり、大脳の発達にも影響が出てきます。成長ホルモンは、夜11時から午前3時までが一番多く分泌されます。この時間に、睡眠を取っていないと体の発育に大きな影響を及ぼすわけです。

また、睡眠不足の子供が太りやすいというのは、要するに十分に充電できていないような状態なので、体が別のところからエネルギーを得ようとします。すなわち、それは食べ物ですが、特に糖分や脂肪分の高い食べ物を欲する傾向にありますので、それで肥満を招いてしまいます。

私たちには体内時計というものが、誰しも備わっています。いつ寝るべきか、いつ起きるべきか、実は体が全部知っているのです。でも、今では夜遅くまでパソコンやテレビの光を浴びて、睡眠ホルモンであるメラトニンの分泌が抑制され、眠りにくい環境になってしまっています。また、光だけでなく、音響や携帯電話の音や電磁波でますます眠りにくくなり、体内時計が更に乱れるわけです。

体内時計を正常に戻すには、毎日寝る時間と起きる時間を決めておくのがベストです。それは、週末や休日でも徹底するのが、一番体内時計を乱さない方法となります。

寝る前の飲食にも注意が必要です。寝る6時間前にカフェインが入っている飲み物はとらない方が良いでしょう。また、お酒や油っこい食べ物、辛い食べ物など刺激が強いものは避けましょう。また、コーンや玉ねぎ、キャベツや豆類は胃腸の蠕動を盛んにするので、良い睡眠を得るためには、避けた方が良いでしょう。

以下にの良い睡眠を得るには不適切な行為30項目を上げます。あなたはどれだけ当てはまりますか。

1.夜寝る時間が不規則
2.朝起きる時間が不規則
3.朝目覚めても、寝床でグズグズしている
4.週末の朝はいつも遅く起きる
5.寝床で睡眠とは違うことをする(例えば、テレビを観たり、本を読む)
6.就寝前にお腹が空いている
7.寝る前に自分が眠れるかどうか不安である
8.寝る前に不愉快なことがあった
9.寝る前に自分を十分リラックスできなかった
10.テレビや音楽をつけっぱなしにして寝る
11.横になっても頭の中は解決しなければいけない事で一杯
12.真夜中に目が醒めて時計を見る
13.昼寝や日中横になって休む時間が一時間以上ある
14.日中太陽の光を浴びることがない
15.定期的な運動をしない
16.夜眠れるかどうか、日中心配になる
17.就寝4時間前にカフェインが入った飲み物を飲む
18.就寝2時間前にお酒を飲む
19.就寝2時間前にタバコを吸う
20.就寝2時間前に激しい運動をする
21.就寝1時間前に量の多い食事をする
22.就寝1時間前に量の多い飲み物を摂る
23.眠る環境がうるさすぎる、または静かすぎる
24.眠る環境が明るすぎる、または暗すぎる
25.眠る環境の湿度が高すぎる、または低すぎる
26.眠る環境の室温が高すぎる、または低すぎる
27.寝室の空気の流れが悪い
28.寝具の不具合(ベッドが大きすぎる、または小さすぎる。マットレスが柔らかすぎる、枕が高すぎる、または低すぎる、或いは、柔らかすぎるか固すぎる等)
29.寝室のインテリアが複雑か多すぎて睡眠の妨げになるか、睡眠の邪魔になる
30.隣に寝ている人に眠りを邪魔される

以上、どうぞご参考にしてみて下さいね。
より良い睡眠が得られますように。


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