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2017年01月20日04:57

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さかき葉の霜うちはらひかれずのみ住めとぞいのる神の御前(みまへ)に 能宣朝臣

さかき葉の霜うちはらひかれずのみ住めとぞいのる神の御前(みまへ)に
 能宣朝臣
 ある所の屏風の絵(ゑ)に、十一月、神まつる家の前(まへ)に、馬にのりて人のゆく所を
 新古今和歌集 巻第十九 神祇歌 1914

「榊葉に置く霜をうち払い、神の御前で祈ります。葉が枯れないように、あのかたの訪れが離れ離れ(かれがれ)にならず、いつまでも通って来ますようにと、ただそれだけを。」『新日本古典文学大系 11』p.558

能宣集「屏風の歌よめと侍るに・十一月、神まつる家」(西本願寺本は、三句以下「常磐にて荒れずまつらんわが宿の神」)。
人 神まつる家に住む女のもとに通って来ていた男。その男が、馬に乗り、そ知らぬ顔をして門前を通り過ぎると見なした。
霜 「万物秋霜能壊色 」(和漢朗詠集「霜」・白居易)。「年月」の意もある。
かれず 「枯れず」と「離(か)れず」と掛詞。
冬の神事の歌。

大中臣能宣(おおなかとみのよしのぶ 921-991)平安時代中期の貴族・歌人。伊勢神宮祭主。後撰集撰者。
拾遺集初出。勅撰入集百二十首。
隠岐での後鳥羽院による『時代不同歌合』では祝部成仲(はふりべのなりなか)と番えられている。
小倉百人一首 49 「みかきもり衛士のたく火の夜はもえ昼はきえつつ物をこそ思へ」
http://bit.ly/10zqLIm
http://bit.ly/YX6VMT

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